夢見る隙間（ 壱×北 ）

モテてない ページ10

.




二週間ぶりにくるちゃんと遊ぶ日。



今日は、黒いノースリーブのトップスに小花柄の白いスカート。
耳のピアスはお気に入りのやつ。
普段からシンプルな格好が好きな私



今日の待ち合わせ場所は、学校の近くの最近できたカフェ。
気になってたところだったから、来れて嬉しい。
くるちゃん誘ってくれてありがとう。





来実「A〜おまたせ」

『おはよ』





くるちゃんは時間ぴったりに来た。
私が早く来すぎたから、遅れたみたいになってるの、申し訳ないな。





『セットアップ凄く似合ってる』

来実「ほんと？これね、こないだ買ったの」

『かわいい』

来実「Aオシャレだよね」

『え、わたし？』

来実「うん、スタイルもいいし、羨ましい」





くるちゃん、またまたお世辞が上手だなぁ
優しいから、いつも私のことを可愛いって言ってくれて、褒めてくれる
くるちゃんの方が何倍も何十倍もかわいいのに





来実「あのさ、お世辞じゃないよ？」

『え、違うの？』

来実「ちがうよ〜、Aは実際モテモテじゃん」

『どこが！？』

来実「学校では近づきがたいって思われてるけど、影ではすんごい人気だよ」





私、絶対モテてない。
だってモテる人は、色んな人から告白されて、かっこいい彼氏いるもん



学校で、私に話しかけてくれる人なんて一人もいないし





来実「今まで彼氏いたことあるでしょ？」

『あ、あるけど…』

来実「その時も無口だったの？」

『そりゃあ、お話してたよ！』

来実「その時みたいに普通にしてればいいのに、」

『でも…彼氏は別じゃん…』





心をうちとけた人にはたくさんお話してしまう。
でも、見ず知らずのよく分からない人に話しかける勇気はないよ。



くるちゃんの友だちとも仲良くなれなかったし





来実「また合コン誘うかもしれないから、覚悟しといてね」

『え〜、やだなあ』

来実「そんなことばっかりいって、出会い求めないと彼氏出来ないよ！」

『…はーい』





合コン、苦手なんだよな
お酒も全く飲めないし…



くるちゃんに合コン誘われる時までに、何とか愛嬌振りまけるようになっとかないとなあ。

鶏もも肉→←芸能人

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す