ウーロン茶 ページ38
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男3人と平気で遊べたならいける!って押しに押されまくって、
結局来ちゃった合コン会場。
確かに、男の子3人いたけどさ…
平気ではなかったよ、終始
「「乾杯〜!!」」
端っこから自己紹介をしていく。
どうやら今日の集まりは、みんな同じ大学の人らしい。
同じ大学でも学部学科が違うと、知らない人ばっかり。
今日だってそう、誰一人として知らない。
段々と酔いが入り始めたのか、周りの盛り上がりがヒートアップしてきている。
私は一杯目こそカクテルを頼んだが、ほとんどそれは飲まず、
二杯目から頼み続けているウーロン茶をちまちま飲んでいた。
1時間前くらいからずっと、私の横に座っている拓也っていう人のお話に相槌を打ちながら…
拓也「Aちゃんはスポーツ観戦とかする?」
『いや…あんまりしないです』
私と話してて楽しいのかな、
話を聞いてる限り、趣味も合いそうではないし…
絶対楽しくないと思うんだけど、
『ちょっと、お手洗い行ってきます』
ずっとウーロン茶を飲み続けてたせいか、トイレに行きたくなって席を立った。
…自分の休憩も、兼ねて
鏡を見てちょっとだけ化粧直しして、
まあ、こんなもんだろうと身なりを整え、ドアを開けると
あれ、どうやって来たっけ…?
初めてきたお店で、少し戸惑う
それらしき角を曲がると、見覚えのある靴たち
あ…あった
少し急ぎめに歩き出した瞬間、
「あれ、Aちゃん」
自分の名前が聞こえて、その声に振り向くと、
『…壱馬くん』
遊園地以来の壱馬くんが、私の方を見ていた。
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作者名:はるの | 作成日時:2020年10月16日 11時