息抜き ページ37
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遊園地に行った日から、しばらくたった。
あれから、北人くんとはお家の前で見かける程度で遊んだりはしていない。
なぜなら、もうすぐ試験があるから…
たまに北人くんから誘われることがあったけど、
…恐れ多いですが、お断りさせてもらっていた。
会ってないとはいえど、
遊園地に行った時の余韻は意味わからないくらいに私の頭の中を占めていた。
来実「そういえばさ、あれから進展あったの?」
『え、あれからって何?』
くるちゃんとは、試験の前によく一緒に勉強してる。
私と一緒に勉強すると捗るってよく言ってくれる。
来実「あれだよ!遊園地!」
『あ〜…、あれはそういうんじゃないよ』
来実「え、そうなの!?」
『うん、そうなの』
うん。あれは、そういうのじゃない。
芸能人さんたちの束の間のお休みにご同行させていただいたまで。
本当に夢みたいなことで、
その先の進展やらなんやらは、望んではいけない
ただ、私が運良く当てたチケットが
束の間のお休みに少しでも役立ったなら
それだけで良かったと思える
来実「いい感じの人は?」
『だから、そういうのもない』
来実「え〜、そっか」
芸能人なのって言えたら、すぐに納得してもらえると思う
けど、言えないから
来実「じゃあ、例のやついきましょうか」
『例のやつ?』
来実「たまには勉強の息抜きも必要!」
『何するの?』
来実「合コン!」
『え〜…』
そんなの、息抜きじゃないよ…
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作者名:はるの | 作成日時:2020年10月16日 11時