スパンコール ページ32
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翔吾「始めまして、岩谷翔吾です」
『初めまして…』
翔吾「あ、初めましてではないんか。あの居酒屋の店員さんだもんね」
このお方、ライブ映像で見たよ、あとMVでも…
わあ、本物だ…
一度、居酒屋で会ってるはずだけど
その時は何もかも把握できてなかったから
北人「ね、最初何する何する?」
翔吾「そうだなあ」
壱馬「あ、あれ、絶叫系は?」
翔吾「いや〜やめとこ、それは」
勝手にお話が進んでる。
本当に、仲良いなあ
わざわざ3人がお仕事のない日を選んでもらって、
その貴重な1日を私なんかが一緒に過ごしちゃっていいのかな
北人「Aは、絶叫系いける?」
『全然、好きですよ?』
北人「意外!」
乗るまではちょっと怖いけど、
乗ってしまえば楽しめるタイプ
翔吾「でも、やっぱ最初になんかつけるの買った方がいいかなー」
北人「耳でしょ?絶対いる」
入口近くのお店に入って、色々見てみることになった。
私、男の人とこういうところ来たことないのに
かっこいい人…しかも3人…
と一緒に来てるって
考えれば考えるほど、なんでこうなってるのか意味がわからなくなってくる。
北人「A」
『あっ、』
北人「ボーっとしてたら迷子になるよ」
『…ごめんなさい』
北人「今日迷子になるなよ」
突然、手を掴まれて
反射で振り返ったら、北人くん
あぁ、びっくりした…
北人「あ、それ絶対似合う!」
『これ、?』
北人「かして、…ほら、かわいいよ」
北人くんが私の頭につけてくれたのは、キラキラのスパンコールがついてる可愛いカチューシャ
うん…かわいいかもこれ
今日の格好にも合ってるし、
『…かわいい』
北人「ね!じゃあ、買ってくる」
『え、?』
北人「いいから、買わせて?」
そう言って、レジの方に向かっていってしまった。
行きのタクシー代もさっき出してもらったのに…
どんなにお金持ちだったとしても、さすがに申し訳なくなる。
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作者名:はるの | 作成日時:2020年10月16日 11時