夢見る隙間（壱×北） (ページ25)

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性悪な私ページ25

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結局また夜眠れなくて、今日の朝は中々布団から出れなかった。

夜更かししたのもそうだけど、
イケボ…壱馬さん…壱馬くんのさり気ない優しさにドキドキが止まらなくて、
落ち着くまで、しばらく考え事をしていた

男の人と付き合ったことは１回しかなくて、そういうのには全く慣れてない
だからきっと、余計に感じるドキドキが強くて

全然、怖い人じゃなかった
車道の方を歩いてくれたり
夜道は危ないって心配してくれたり
むしろ…優しい人だった

でも、あんなに女の子扱いしてくれるってことは
…やっぱり女の子に慣れてるってこと？
付き合った人の数、多そう…
とりあえず恋愛経験は豊富だろうな、

…って、なんでこうやって悪い方向にばっかり
優しくしてもらったのにこんなこと考えるなんて、私性格悪いなあ

あ、そういえば、名前問題はどうしようかな…
でも、北人くんのこと北人くんって読んじゃってるし
そこはやっぱり…壱馬くん、でいいのかな

まだ少し距離感がわからない分、壱馬くんと呼ぶことに抵抗と違和感を感じる。
北人くんでさえ、少し時間が必要だったのに
…まあ、でも壱馬くんって呼べるように努力してみよう

…っていうか、夢じゃ、ないよね？
女の子扱いも、名前問題も、

定期的に夢だと思ってしまうから
スマホでRAMPAGEのミュージックビデオを見て、

うん、この人だ。間違いない
そう、再認識される。

昨日はこの人の隣を歩いて、あんなにドキドキしてたんだ。
思い返すと、また恥ずかしくなってきた。

一人で思い出しながら動画見ていると、画面の上に新着メッセージ

吉野北人今日、一緒にご飯食べませんか?

そんなメッセージが来ていた。

どうしたんだろう、
今日は何かいい事でもあったのかな

今日は、バイトもないし
一人ご飯寂しいから、こんな風に誘われると嬉しい。

また、ついでにCD返そう。
これからはちゃんと買って、1ファンとしてしっかり貢献させてくださいって

それ以外は特に何も考えず、是非と返事をして、
教授の話の続きに耳を傾けた。