拾玖 ページ21
「センゴク大将、前方から何かが飛んできます。」
「何だと!」
能力者かと望遠鏡で見ると海兵の言う通り巨大な鳥の様な生き物がこちらを目掛け飛んできていた。
「あれは、ワシか…いや違う、あれは⁉」
貴重な幻想種の中でもトップクラスの攻撃力を誇るグリフォン。
それに気付いたセンゴクは、舌打ちをする。
「あれは、幻想種のグリフォンだ。いいか、一羽だからと油断するな。あれの攻撃をまともに受ければただでは済まんぞ。」
「「はい!」」
全員が持ち場に付き迎撃の体制に入るとセンゴクは横で寝ているガープを叩き起こす。
「ガープ、さっさと起きんか!」
「ん?なんじゃ、センゴク?もう追い付いたのか?」
「それどころではない。あれを見ろ。」
望遠鏡を渡しグリフォンを見せるとほぉと感心した様な声を出すガープ。
「グリフォンか…たった一羽で向かってくるとは、中々肝が据わった奴じゃ。」
「暢気に言ってる場合か!下手をすれば此方がやられるぞ。」
「ぶわっはっはっは。あんな鳥に負けるわしではないわい。」
そう言って、用意させた砲弾を投げつける。
大砲より速く飛んで来るそれが当たる直前にくるっと回転し避ける緋沙那。
「ほぉ、避けおったか…なら、これならどうじゃ!」
ニヤリと笑ったガープが次々と砲弾を投げるも軽々と避け、最後の一発をなんとか受け止める緋沙那。
「ガープ中将の砲弾を…」
「受け止めた⁉」
「ぶわっはっはっは。あの鳥、わしの砲弾を受け止めおった。」
「笑い事ではないぞ、ガープ!」
その瞬間、受け止めた砲弾をガープ顔負けの速さで投げてきた緋沙那。
突然の攻撃に避けられる筈も無く、センゴクとガープが乗る船のマストを薙ぎ倒し、後ろに居た船に着弾する。
驚く海兵たちがセンゴクの指示で再び迎撃の体制に戻ろうとした時、軍艦に向け羽ばたき始める。
(おじいちゃんには悪いけど、タイちゃんや皆の邪魔はさせないヨ。)
「あやつ、一体何をしようとしとるんじゃ?」
「そんな事知るか!何か仕出かす前に撃ち落せ!」
センゴクの指示で撃ち落そうと大砲を構えた瞬間、強く羽ばたいた緋沙那は竜巻を起こす。
「っな!竜巻だと!」
直ぐに回避の指示を出すも回避する前に竜巻に巻き込まれる軍艦。
緋沙那どころではなくなった海兵たちは、必死に竜巻に耐える。
その間に船の方へ急いで飛んだ緋沙那は、船のスピードを上げる為に羽ばたいて風を起こす。
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小狐(プロフ) - 夜兎って名字ないんじゃないんですか? (2020年9月19日 1時) (レス) id: 21c3761e82 (このIDを非表示/違反報告)
小狐(プロフ) - 夜兎って 朱色の髪に青の目じゃないんですか? (2020年9月18日 21時) (レス) id: 21c3761e82 (このIDを非表示/違反報告)
獅音(プロフ) - 急に終わっちゃったのでビックリしましたが作者さんの都合もあると思うので出来るだけ更新頑張ってください (2019年5月3日 6時) (レス) id: 1ee8009000 (このIDを非表示/違反報告)
紅蘭(プロフ) - 更新楽しみに待ってます(´^ω^`) (2018年2月6日 16時) (レス) id: c067e04ee5 (このIDを非表示/違反報告)
師走@体調不良の為、更新が停滞しております(プロフ) - 夢幻さん» 夢幻様 返信が遅れてしまい、、申し訳けございません。私生活の方が少々ドタバタしておりまして、中々書けない日々が続いております。一応頂上決戦までの大まかな流れは考えてあるので頑張って更新しますので、お待ち下さい。 (2017年4月27日 15時) (レス) id: 3dbe1cf590 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:師走@ボードに作品の進捗状況が書いてあります | 作成日時:2016年4月25日 5時