拾弐 ページ14
捕われていた者達を逃がしながら追手と戦うフィッシャー・タイガー。
しかし、幾等屈強な魚人とは言えここまで自力で辿り着き、何人もの追手の相手をしていれば疲労も溜まる。
そこを背後を取った追手が斬り掛かり、気配に気づき振り返ったタイガーは眼前に迫る刃を咄嗟に腕でガードしようとするが、次の瞬間追手は吹っ飛ばされる。
「全く、折角逃げたのにまた戻ってくるなんて馬鹿ネ。でも私そんな馬鹿な奴、嫌いじゃないヨ。(ﾆﾔｯ」
そう言って追手を回し蹴りで吹っ飛ばした緋沙那がスタッと着地する。
「そういうお前だってこんな事に首突っ込んでいいのか？…って言っても、俺もそんな滅茶苦茶な奴嫌いじゃねぇがな。(ﾆﾔｯ」
そう言って互いに拳を突き合わせ再会の挨拶を済ませる二人。
「それより本当にお前大丈夫なのか？」
「何が？」
「いや、そんな格好でこっちに手を貸して？すぐ身元がバレるんじゃないのか？(てか、ジャージとかコイツ持ってたのか⁉)」
そう言って指差す緋沙那の格好は、口元を覆うように付けたマフラーにジャージを身に付けただけで一目で天竜人のアデリアと分かる姿だった。
「だ、大丈夫アル。私の瞬足を持ってすればあいつら等には残像しか見えないネ。」
「いや、明らかに今動揺しただろ！それに残像しか見えない瞬足とか何なんだ⁉今とか普通に止まってて丸見えじゃねぇか！」
そんな言い合いをしている間に二人は追手に取り囲まれていた。
「魚人とガキの分際で舐めた真似してくれやがって…」
「テメェら生きてここから出られると思うなよ。」
「ほら言ったでしょ、バレないって。」
「いや、可笑しいだろ！明らかに髪色とか色々隠せてねぇのに何でバレないんだ！」
そう言ってツッコむタイガーに
「世の中そう言うものネ。"暴れん○将軍"とか良い例ヨ。あれとか正面で将軍見てるのにその後町中で見ると分からなくなってるから。それと大体同じネ。」
"暴れん○将軍"ってなんだとツッコミを入れるタイガーをよそに一瞬で全員を伸した緋沙那。
「って、おい！お前は何やってんだ、ヒサナ!」
「何って、タイちゃんがこの格好だと駄目だっていうから仕様がないからこいつ等から服借りてるネ。」
と言いながら倒した追手から服を剥ぎ取って着れそうなものを選んでいく緋沙那。
「いや、それ借りてねぇよ唯の追剥ぎだ！！」
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小狐(プロフ) - 夜兎って名字ないんじゃないんですか？ (2020年9月19日 1時) (
レス) id: 21c3761e82 (このIDを非表示/違反報告)
小狐(プロフ) - 夜兎って 朱色の髪に青の目じゃないんですか？ (2020年9月18日 21時) (レス) id: 21c3761e82 (このIDを非表示/違反報告)
獅音(プロフ) - 急に終わっちゃったのでビックリしましたが作者さんの都合もあると思うので出来るだけ更新頑張ってください (2019年5月3日 6時) (レス) id: 1ee8009000 (このIDを非表示/違反報告)
紅蘭(プロフ) - 更新楽しみに待ってます(´^ω^`) (2018年2月6日 16時) (レス) id: c067e04ee5 (このIDを非表示/違反報告)
師走@体調不良の為、更新が停滞しております(プロフ) - 夢幻さん» 夢幻様 返信が遅れてしまい、、申し訳けございません。私生活の方が少々ドタバタしておりまして、中々書けない日々が続いております。一応頂上決戦までの大まかな流れは考えてあるので頑張って更新しますので、お待ち下さい。 (2017年4月27日 15時) (レス) id: 3dbe1cf590 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：師走@ボードに作品の進捗状況が書いてあります | 作成日時：2016年4月25日 5時
