【Fischer's】会いたい･ずっと一緒に【番外編】

家族 ページ16

『あー……疲れたぁ…………。』

今日も今日とてお仕事です。長い夜勤が終わり、やっと家に帰ってきた。毎回夜勤終わりは朝日が疲れた目にしみる。家に着いてソファに直行、ぼふっと倒れ込んだ。目をつぶると睡魔が最後の攻撃とばかりに一気に襲ってきてあっという間に眠りの世界に誘われる。







1時間くらいそうしていただろうか。

ソファでそのまま眠っていたら可愛らしい声が聞こえてきて意識が浮上した。


「ママー？」

「ママ、寝てる？？」


私の様子を伺う2つの小さい影。その後ろに大きな影も現れた。


モ「こらこら、ママは夜中にお仕事して疲れてるんだから、無理に起こしちゃダメだよ。」


『…んぅ……モトキ？』


モ「あー起きちゃったか。お疲れ様。まだ寝てて？あ、でも風邪ひくと悪いからベッド行ってね。」


『ふぁあ…………いや、起きる。せっかくのお休みだもん、この子達と過ごしたいから。』



頭を撫でるとぱぁぁぁと顔を輝かせて抱きついて来る2人にこっちも顔が緩んだ。ため息をつくモトキもなんだかんだ言って仕方ないなぁって顔で笑ってる。


あぁ、朝から幸せだ。



モトキが作ってくれた朝ごはんを食べて、洗濯物を干して、軽く掃除をして。


その度にトテトテと後ろを着いてくる子供たちが可愛くて仕方ない。


モ「そういえば、今日シルク達遊びに来るって。」

『そうなの？じゃあお昼ご飯みんなの分作らなきゃかな？』

「シルク兄ちゃん来るの？？」

「ダホちゃんは？トトロやりたい！」


分かりやすく花を周りに散らす兄妹。
いつもメンバーが来る度に大はしゃぎして、みんながヘトヘトになってもまだ遊びたいという体力おばけ、一体誰に似たのやら。

『ふふっ、はいはい。モトキ、今日は誰が来るの？』


モ「シルクとマサイとダホとぺけたん。ザカオはダンス教室があって、ダーマも仕事で来れないんだって。」

『そっかぁ、休日なのに仕事大変だね……。』


ザカオとダーマは来れないと知るとしゅんとする2人。今度いっぱい遊んでもらお？と言えばうん！と元気よく返事をする。

コロコロとかわる表情はいつ見ても飽きないな。

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