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マ「Aの家の玄関につけた監視カメラの映像って何とかして見れないかな?」
『え?』
マ「いや、俺らが見て何か気づけることがあるかもしれないじゃん?」
なるほど、一理ある。
自分だけじゃなくて、他の人の目で見ることで何か分かるかもしれない。
だけど……。
『あれは、パソコンと連動させるタイプだから、それさえあれば見れる…けど……。』
シ「……あの家にパソコンを取りに行かなきゃいけないってことだ。」
シルクが代弁して言ってくれた言葉に全員が少しの間沈黙した。
そんな中、最初に口を開いたのは私だった。
『…パソコンを取ってくればいいんだね?』
ン「A…!」
『大丈夫。ここに来て……みんなのお陰で大分落ち着いた。そのくらい行ける。』
この3日間、何も出来ずにただみんなが頑張っている姿を見ているだけだった。私自身の問題なのに。
だから、私に何か出来ることがあるのなら、やらせて欲しい。
シ「…分かった。俺らも一緒に行く。今の状況でお前を1人で外に行かせられない。」
ン「じゃあ、俺の車で!」
モ「だね。ンダホ、お願い。」
『…ありがとう。』
その方が心強い。
私とシルク、モトキ、ンダホの4人でアパートへ。マサイはこの後ぺけたん、ダーマ、ザカオが来るから、情報収集をしつつ留守番となった。
ンダホ号に乗り込んで、アパートへ向かう。
大分回復した……とはいえ、やはり不安な気持ちはあるもので。
窓の外を見ながら眉間に皺を寄せて険しい表情をしてた。
そしたらふと左手に温かいものを感じて目を落とすと、隣に座っていたモトキが私の手に自分の手を重ねていた。
モトキを見ると、目が合った。
すると彼はニコリと笑って「大丈夫。」と一言声を出した。
不安な気持ちがふっと軽くなった。
彼の一言で、こんなにも気持ちが左右する。
まるで魔法みたいだと思いながら、私も『ありがとう。』と返した。
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リィオ(プロフ) - みずきさん» 読んでくださりありがとうございます!申し訳ないですが、活動名は固定です。すみません……(--;) (2019年11月4日 11時) (レス) id: 86036bcecf (このIDを非表示/違反報告)
みずき - 活動名などは変えられないんですか? 楽しく読ませていただいてます。 (2019年11月4日 9時) (レス) id: 3bcdf4194e (このIDを非表示/違反報告)
HANA(プロフ) - 読んだよー!!続き!!!早く!!!(((o(*゚▽゚*)o))) (2018年10月22日 0時) (レス) id: 38cba622c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リィオ | 作成日時:2018年6月6日 21時