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シルク達が情報収集を始めて、3日が経った。
有力な手がかりは今のところない。
あるとしても、度々黒ずくめの人物を目撃したという程度のものが何件か。
私はシルクかマサイの家にとどまり、外には出ないようにしていた。
メンバーがそばにいてくれるだけでとても心強かったし、肉体的にも精神的にも大分回復したと思う。
今はマサイの家にいる。マサイとシルクが真剣な顔でパソコンに向かっていて、時折身体を伸ばしたりしている。
そんな2人にコーヒーを入れることしか出来ない自分が心底嫌だった。
コトリとテーブルにコーヒーの入ったカップを置くと、マサイが「さんきゅ。」と言ってカップを手に取った。
『…ごめんね、こんなことしか出来なくて。』
マ「気にすんなって。Aは悪くないんだから。」
シ「そうそう、お前が謝る必要はねぇんだよ。」
「コーヒーありがとな。」と言って、シルクもカップに口をつけた。
その時インターホンが鳴った。外のカメラを確認するとンダホとモトキの姿が映っている。
ドアを解錠してしばらくすると玄関の扉が開く音がして、2人がリビングに入ってきた。
ン「おつかれー。」
マ「おー。」
シ「なんか分かった?」
モ「いや……今Aのアパートの周りをぐるっと車で回ってきてみたんけど、怪しい人はいなかったし。」
シ「やっぱりそう簡単に情報は集まらねぇか…。」
うーん、と腕組みをして考え込むシルクに周りのみんなも眉間に皺を寄せて次の手立てを考えた。
『………私にも何か出来ることがあれば…。』
マ「…………俺、思ったんだけど。」
マサイが少し考えるように顎に手を当てて、言葉を発した。
※続きます。
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リィオ(プロフ) - みずきさん» 読んでくださりありがとうございます!申し訳ないですが、活動名は固定です。すみません……(--;) (2019年11月4日 11時) (レス) id: 86036bcecf (このIDを非表示/違反報告)
みずき - 活動名などは変えられないんですか? 楽しく読ませていただいてます。 (2019年11月4日 9時) (レス) id: 3bcdf4194e (このIDを非表示/違反報告)
HANA(プロフ) - 読んだよー!!続き!!!早く!!!(((o(*゚▽゚*)o))) (2018年10月22日 0時) (レス) id: 38cba622c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リィオ | 作成日時:2018年6月6日 21時