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モトキside
病室の扉がやけに重たく感じた。
扉を開けて顔を上げると、Aがベッドの上で横になってる。
俺が入ってきたのが分かったのか、窓の外に向けていた目線をこっちに向けて。
『…モトキ。』
優しく、微笑んだ。
その表情が何だかとても儚く感じた。
ぶわぁーっといろんな感情が押し寄せてきて、堪らずベッドに駆け寄った。
Aの手を握って床に膝を着く。
『A…!』
A「ちょ、モトキ……!?」
『ごめん、おれ、俺があの時、油断しなければ……Aが傷つくこと無かったのに……!』
A「…………。」
俺の懺悔とも取れる言葉にAは黙った。
俺は下を向いてるから彼女の顔は見えない。
今どんな表情で、俺の言葉を聞いているのか。
ぎゅうっと握りしめたAの手に少し力がこもった。
顔を上げると、今まで付けていた酸素マスクを外して、Aが起き上がろうとしていた。
A「ん……つぅ…!」
『A!?まだ起きちゃ…!』
A「…ねぇ、モトキ。」
止めようとしたけど、起き上がってこちらを見下ろすAに言葉が出なくなった。
※長くなるので次へ…。
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リィオ(プロフ) - みずきさん» 読んでくださりありがとうございます!申し訳ないですが、活動名は固定です。すみません……(--;) (2019年11月4日 11時) (レス) id: 86036bcecf (このIDを非表示/違反報告)
みずき - 活動名などは変えられないんですか? 楽しく読ませていただいてます。 (2019年11月4日 9時) (レス) id: 3bcdf4194e (このIDを非表示/違反報告)
HANA(プロフ) - 読んだよー!!続き!!!早く!!!(((o(*゚▽゚*)o))) (2018年10月22日 0時) (レス) id: 38cba622c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リィオ | 作成日時:2018年6月6日 21時