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ひとしきり泣いたあと。
リビングに場所を移して、これからのことについて話をした。
シ「まず、Aにはしばらく俺かマサイの部屋に泊まってもらおうと思う。」
『え…?』
モ「あんな手紙が来た以上、Aをあのアパートに1人で帰らせる訳にはいかないしね。」
"次はオマエの番だ"
そう書かれた手紙はもう処分してしまったけど、思い出すだけで鳥肌がたった。
『わかった…ありがとう。』
シルクの提案はとてもありがたかった。
でも、次に聞こえてきた提案に私は固まった。
シ「それから、俺たちも犯人の手がかりを探す。聞き込みとかで情報収集して。」
『は……』
マ「手がかりがないんじゃ警察も動けないと思うし。」
ザ「早く犯人を捕まえて、Aを助けたいから…『ダメっ!』……A?」
全員がこっちをみて目を丸くした。
たぶん、今の私は顔が真っ青だ。
それが自分でもわかるくらい、焦っている。
『私の事心配してくれるのは嬉しいけど……相手は……犯人は、フィッシャーズを知ってるんだよ?聞き込みなんて、そんな危険なこと…!』
シ「でも、なんの手がかりもないんじゃお前を助けらんないだろ?」
ン「そうだよA。大丈夫だって!軽く変装して聞き込みするつもりだし、何かあってもすぐ逃げるから。」
ンダホが安心させるように笑顔で語るけど、そうじゃないんだ。そうじゃなくて…!
モ「…A?まだ、俺たちに何か言ってないことがあるんじゃない?」
『っ!』
焦った表情を変えない私にさすがに察したのか、モトキが問いかけてきた。
本当は言わないつもりだった。これ以上心配させたくないから。
でも、みんなが危険なことするんだったら言った方がいい。
私は意を決して、話し出した。
『…玄関の前に、監視カメラを付けたってのは聞いた?』
シ「あぁ。」
『じゃあ、犯人が映ってたってことも?』
ザ「う、うん。だけど全身真っ黒で顔も見えないから誰かは分からなかったって…。」
そう。誰かを判別することは出来なかった。
だけど。
『カメラに映る犯人を見て気づいたんだけどね。
…毎回、犯人の体格が違うんだよ。』
※続きます。
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リィオ(プロフ) - みずきさん» 読んでくださりありがとうございます!申し訳ないですが、活動名は固定です。すみません……(--;) (2019年11月4日 11時) (レス) id: 86036bcecf (このIDを非表示/違反報告)
みずき - 活動名などは変えられないんですか? 楽しく読ませていただいてます。 (2019年11月4日 9時) (レス) id: 3bcdf4194e (このIDを非表示/違反報告)
HANA(プロフ) - 読んだよー!!続き!!!早く!!!(((o(*゚▽゚*)o))) (2018年10月22日 0時) (レス) id: 38cba622c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リィオ | 作成日時:2018年6月6日 21時