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シルクside

ほんとに、ただの思い付きでモトキを外まで買い物に行かせた。

あの時の俺、マジで褒めてやりたい。

モ〈A……?〉

『……は?』

信じられるか?
6年間ずっと探し続けてきたメンバーの一人が俺らのファンミの会場にいた。

夢なんじゃないかって思った。
他のメンバーもそうだ。

マサイはポカーンと口を開けたまま放心してるし。
ンダホやザカオは泣きそうになってるし。
ダーマはひたすら「は?」って言ってるし。
ぺけたんなんて頬をつねるなんて古典的なことしてた。

俺も少し固まったけど、モトキの焦ったような声を聞いてはっとした。

モ〈っ待って!A…A、だよね?〉

A〈……人、違いです。〉

は?あいつ、逃げようとした?
なんでモトキから逃げる必要があるんだよ。

…とにかく、Aと会って話をしないといけない。

俺はモトキに指示を出して、Aとの待ち合わせの約束を取り付けさせた。
他の奴らの喜び様ったらないぜ?
俺も大概だったけどさ。

モトキはAの反応に少し弱気になってたみたいだけど。
あいつがいなくなった理由を思い出せって言ってやったら、はっとして、そんで謝ってきた。

やっとさ、Aに会えるんだって思ったら、
なんか緊張なんて吹っ飛ぶくらい力が湧いてきて。

『絶対イベント成功させて!Aに会いに行くぞ!』

「「「「「「おう!!!」」」」」」

その言葉通り、イベントは大成功。

イベントが終わった後は、スタッフの人たちと打ち上げの予定だったんだけど、
今日は大事な用事があるって全員で頭を下げて、俺たちは打ち上げ不参加にさせてもらった。

…実をいうと社長もいたんだけどな。

社「ここにいるスタッフがいたから君たちのイベントが成功したんだからね?打ち上げに出ないなんて、あってはならないよ。」

『…すみません。でも、今日は…。』

社「…はぁ。理由は?」

『…俺たちの大事な仲間に会いに行きます。』

社「!…わかった。行ってきなさい。」

『っありがとうございます!!』

社「…見つかってよかったな。」

社長にはずっと探している行方不明のメンバーがいるって話してあったからすぐにわかってくれた。

俺たちはスタッフさんたちに挨拶して回った後、急いで帰り支度をして会場を飛び出した。
ンダホ号に乗り込んであの公園に向かう。

いざ行かん、約束の地へ!!

……なーんてな。

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作者名:リィオ | 作成日時:2018年5月1日 1時

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