she's not afraid ーseason1

...1年前 ３ ページ40

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ぎゅっ


Aは何かが弾けたように

突然大声で泣き始めた。



A「うわぁーーーん。もぉやだよぉぉぉぉ。はやとのばかぁぁぁ」



僕は何も聞けなかった。


この子が落ち着くまで


ただ抱きしめてあげよう、そう思った。



ひたすら泣いて

落ち着いたのか

少しずつ話し始めた。


A「わたしね、

彼氏がいたの。

つい最近まで。

2年付き合ったかな。


でもね、その2年間、

ずーっと

二股かけられてたんだー。

ばかでしょ、気づけよって思うでしょ。

その浮気されてた相手が日本に留学してた外人さんだったの。

だからわたし外人嫌いって言ったの。」


Harry「そっか、、、辛かったね。」



A「それでね気付いたんだ。

好きになったら負けだって。

恋愛したら傷つくの。

しんどいだけなの。

だからこうやってクラブで遊ぶようになった。

その場限りでいいやって。

それにこれも結構楽しいよ。あはは。」


そう言って笑うAの顔は
どこか悲しげで
本当の笑顔ではなかった。




ねぇ、中戻ろ！

僕の手を引いてAは立ち上がった。


僕は、

「これ、僕の番号。イギリスに来たら連絡して。」


と言って番号だけ書いた紙切れを君の手の平に置いた。


Harry「僕もう帰らないといけないから、、、」



Aは笑顔でじゃーねと言ってまたクラブの中へ入っていった。



本当はまだ一緒にいたかった。


僕がOneDirectionじゃなかったら、

明日何も仕事がなかったら、

もっとAと一緒にいれたのに。


そしたら運命は変わってたかもしれないのに。





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