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「基地へ行く道はいくらかあるが、拙者たちはひとつ村を通る道で向かう。」
カン十郎が簡単な地図を描き、
それを見せながら俺たちに説明する。
「この村でいくらか笠を手に入れ、そのあと森を抜ければ到着だ。」
「この村、なんて名前なの？」
「編笠村でござる！」
「なるほど、それで笠をね。」
基地までここからそんなに遠くない。
誰かに襲われるかどうかはわからねぇが、
とりあえずゾロ屋が迷子はならないだろう。
__それから少し歩いた後。
「見えた！あれが編笠村！…で、ござる…」
「ん？あれが村ぁ？」
カン十郎が指差した方向を見た鼻屋が首を傾げる。
そう言うのも無理もない。
人の気配もなく、そこにはただ、
ボロボロの家が何軒か並んでいるだけなのだ。
「これはどういうことだ！たっ、確かに拙者たちが出港の時には村が…！」
「ということは、この数日でこの村はなくなったと。」
「その通りだ。」
…！
Aが村を一望し、そう呟いたとき
森の中から天狗の面をした男が現れた。
「見たところ、カイドウの部下ではないようだな。」
天狗の男は、俺たちを鋭い目つきで見つめる。
「お前たちが何の用でここへ来たかは知らないが、見ての通りこの村は壊滅させられた。もう捕るものは何もないぞ。」
「壊滅させられた？」
「新しくカイドウの部下になった、ドレークという男が数日前、突然現れたのだ。」
あいつ、カイドウの部下になったのか…！
「幸い死人はでなかったが、元々貧しかったこの村には立て直す金はない。村人は皆出て行ってしまった。」
「じゃあなんでお前たちはここに残ってんだよ？！」
「それは…」
言葉を詰まらせた天狗の男。
ゾロ屋が、鼻屋の肩に手を置いた。
「まあ、いろいろあるんだろうよ。」
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ソンア(プロフ) - プスメラウィッチさん» ありがとう！最近ゆったり更新ですが…笑頑張ります！ (8月8日 9時) (
レス) id: 0dc28b449b (このIDを非表示/違反報告)
ソンア(プロフ) - pocoさん» ありがとうございます！ (8月8日 9時) (レス) id: 0dc28b449b (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ(プロフ) - 更新頑張って下さいね。待ってます(*^^*)応援しています。 (8月3日 13時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
poco(プロフ) - 初コメ失礼します！とても面白いお話で一気読みしてしまいました！！これからも更新楽しみにしています！応援しています！ (7月29日 21時) (レス) id: 7086e430c4 (このIDを非表示/違反報告)
ユイナ(プロフ) - 美月さん» お久しぶりです！最近サボりがちですがT T 書き溜めてはいるので、ぜひぜひこれからもよろしくお願いします！ (2023年3月11日 22時) (レス) id: 0dc28b449b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ソンア x他1人 | 作成日時：2022年7月13日 1時
