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「気になるか？ドフラミンゴのこと、」
「……、」
少し黙ったあと、キツネ屋は「うん」と答えた。
「ごめんね、トラさん。」
「なんで謝るんだよ。」
「だって…トラさんにとってドフラミンゴは、」
キツネ屋の身体をこちらに向け、頭に手を置く。
「あいつは…お前を大切にしてたんだろ？」
「どうして…」
「わかるさ。」
だって、あいつは…
キツネ屋に首に針を刺され、気絶する前に
キツネ屋の言葉で鳥籠を解除してたから。
キツネ屋に死ねと言った時、
あいつから本気の殺意は感じられなかったから。
俺の死ぬところを見たくないと言った時、
キツネ屋がその場を去るのを許したから。
理由なんてあげたらキリがないくらい。
あいつが、キツネ屋を大切に思っていたことくらい
見てたらすぐにわかった。
「あの人はね、悲しい人なんだよ…誰よりも愛に飢えているのに、愛を信じられない、悲しい人。」
キツネ屋が俺の胸に、トンッと頭をつけた。
「誰も心の底から信じちゃいけない。人は裏切るものだ。でも、離れてほしくない、大切にしたいって。そういうごちゃごちゃした感情が、歪んだ形になって私に向けられてるってことに気付いたの…」
あいつは、本気で俺のことは殺そうと思ってた。
でも、キツネ屋が俺を殺して欲しくないと
思ってたこともあいつはわかってたんだろう。
だから、すぐに殺そうとはしなかった。
「少なくとも、ファミリーのみんなはドフラミンゴを愛してた。でも、あの人は心の底からはそれを信じられなかった。いつか、ちゃんとそれに気付いて、人を信じることができるようになったらいいなって思うんだ。」
ドフラミンゴは本当に
キツネ屋のことは特別に思っていて。
キツネ屋も、この2年でちゃんと
それに気付いて受け止めていた。
2人の間には、他とは違う言葉では言い表せない
何か強い繋がりが出来ていたんだと思う。
なんか…悔しいな……
「でもね私、トラさんと出会ってなかったら、こんな風に思わなかったんだよ。」
そんな悔しさを感じたのも一瞬。
キツネ屋が、そんな感情なんて
吹き飛ばすような笑顔で俺を見上げた。
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ソンア(プロフ) - プスメラウィッチさん» ありがとう！最近ゆったり更新ですが…笑頑張ります！ (8月8日 9時) (
レス) id: 0dc28b449b (このIDを非表示/違反報告)
ソンア(プロフ) - pocoさん» ありがとうございます！ (8月8日 9時) (レス) id: 0dc28b449b (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ(プロフ) - 更新頑張って下さいね。待ってます(*^^*)応援しています。 (8月3日 13時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
poco(プロフ) - 初コメ失礼します！とても面白いお話で一気読みしてしまいました！！これからも更新楽しみにしています！応援しています！ (7月29日 21時) (レス) id: 7086e430c4 (このIDを非表示/違反報告)
ユイナ(プロフ) - 美月さん» お久しぶりです！最近サボりがちですがT T 書き溜めてはいるので、ぜひぜひこれからもよろしくお願いします！ (2023年3月11日 22時) (レス) id: 0dc28b449b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ソンア x他1人 | 作成日時：2022年7月13日 1時
