巡り巡るはきみのもと9

-3- ページ15

「そういえばあなたたち、黄金都市は見つけてたの？」




ニコ屋が、俺とキツネ屋に尋ねた。




「うん、そのシャンディアの鐘っていうのは見つけてなかったけど都市は見つけて、ポーネグリフも見た。」

「当時からポーネグリフを知っていたの？」

「うん。ドフラミンゴから聞いてたから！」




「じゃあ、」と少し、ニコ屋が前のめりになる。




「空白の100年やDの一族についても、何か知ってるの？」

「知らないよ、なーんにも！わかったらロビンさん教えてね〜！」




なんてお気楽な…


ニコ屋がフッと笑った。




「ルフィも同じ感じだったわ、あまりDには興味がないみたい。」

「それより！もっと旅の話を聞かせて！みんな他にはどんな島へ行ってきたの？」

「そうだな、他にはスリラーバーグっていう島かと思ったら船の土地があってな、」




それからキツネ屋は、しばらく鼻屋とニコ屋と
いろんな旅の話をして楽しんでいたみたいだ。




麦わら屋の一味に侍達も加わり
もはや、宴のような夕食が始まってから
1時間弱が過ぎ…




…そろそろだな。




「キャプテーーン！！！」




そう思ったと同時に、ベポが飛びついてきた。




「浮上しようよぉ〜！！もう無理だよーーっ！」




汗でベショベショの身体で、
ギュウと抱きついてくるベポ。


酒が入ると体温が上がるので、毎度のことだが
俺まで汗で濡らしてくるのはやめて欲しい。




「わかったから離れろ…」




浮上したら、シャワー浴びねぇとだなこれ…




「ヤッター！！！おーいみんなー！一旦浮上するぞー！！」

「は？！潜って半日くらいしか経ってねぇぞ？！」

「ベポさんはね、シロクマだから暑いの苦手なんだよ。私も苦手〜」




「お前ら潜水艇でそれって致命傷だろ！」
と、ツッコミ芸をしている鼻屋。


麦わら屋がいると、もっと大変そうだな
とかどうでもいいことを思っているうちに
船はゆっくりと海上に顔を出した。

気になる存在-1-→←-2-

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す