巡り巡るはきみのもと7

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「トラファルガー・ロー…」




この男が、私の心臓を抜いた…


ローの船を探しながら、手配書をもう一度見る。



昨夜、ロー、という名を初めて知った。

そして、ローが元ファミリーだったこと、
ドフラミンゴが欲していた「オペオペの実」の
能力者となり逃走したことも。




______ロー…あいつのせいで俺は、13年前、実の弟にも裏切られオペオペの実を奪われた。




どうしてファミリーだったのか、
どうしてファミリーから逃げたのか
その理由は知らないが、そんなことどうでもよかった。




______あいつにも同じ気持ちを味わわせてやる。お前は、ローの仲間として、あいつの信頼を得るんだ。そして、最後にお前はあいつを裏切る。出来るな？

若さまが言うなら。_____

______今からあいつがどんな顔をするのか、楽しみだよ。




きっとドフラミンゴは、その時から
トラファルガー・ローがいつか自分を
討ちにくることをわかっていたんだろう。





「あ、あった。船だ。」




ハートの海賊団の船を見つけるのは、
そんなに難しいことではなかった。


ドレスローザを出て1週間ほどで、
浮上した船を見つけることができた。




…ちょうど、なんか白いのいるし。

空から落ちた感じにしよう。




「うわあああああ！！！！」

「船長！！空から！人間が降ってきましたよ？！！」




面に触れられそうになった瞬間、距離をとる。


無意識に、腰の刀に手を置いたが…



あ、そうだ。武器は置いてきたんだった。




「おい、キツネ。」

「わ！なに、驚かさないでよ！…って、あなた、トラファルガー・ロー？！」




…きた。




「あぁ、そうだが。…お前、誰だ。」

「やったー！じゃあ、この船において！」

「…は？」




トラファルガー・ロー…


私から全てを奪った。憎き男。

私の憎しみの根源。




私はあなたを必ず「落として」みせる。

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