巡り巡るはきみのもと7

-4- ページ17

「ルフィを離せ！！！！」

「あ？なんだお前？」




痛い。手が、死ぬほど痛い。

涙も止まらない。




「A！何してんだよ！！手が！！」




ボトボトと流れ落ちる血。

でも、ここで手を離せば
ルフィが殺されてしまう…！




「…へぇ、よく見たら良い顔してるじゃねえか。このゴムのガキは殺して、売るのはお前にしよう。」

「ルフィから！！離れて！！！！」

「しつこいな…まあ、指の一本や二本、落ちても問題ねぇか…」

「い"ーーーーっ！」




山賊のボスが刀を私の手から抜こうとした時。




「港に誰も迎えがないんで、何事かと思えば…いつかの山賊じゃないか。」




…シャンクス！！！！



シャンクスとその仲間たちを見た瞬間、
力が抜けて刀から手が離れた。




「海賊…まだいたのかこの村に。何しに来たか知らんが、それ以上近づくと撃ち殺すぜ。」

「…」




その言葉を無視して、一歩、
こちらへ踏み出したシャンクスの頭に
山賊の子分の1人が銃を突きつける。




「銃を抜いたからには、命を懸けろよ。」




シャンクスが静かに言った。




「あ？何言ってやがる」

「銃は脅しの道具じゃねぇって言ったんだ。」

「…！」




次の瞬間、その山賊の子分の頭が
シャンクスの仲間に撃ち抜かれた。




「なっ！やりやがったなてめぇ…！！卑怯だぞ！」

「卑怯？…今お前らの目の前にいるのは、海賊だぜ？」




っ…




「おい、山賊。俺は酒をぶっかけられようがなんだろうが、大抵のことは笑って見過ごしてやる。だがな…」

「どんな理由があろうと！！おれは、友達を傷つけるやつは許さない！！」




山賊とシャンクスたちの戦いは一瞬で終わった。

-5-→←-3-

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す