-3- ページ2
地下へ落ちたドフラミンゴ。
力尽きて、空中から風船が萎んだように
落ちる麦わら屋をシャンブルズで自分のところへ。
「ルーシー！！大丈夫なの？！」
レベッカとヴィオラが不安げに俺を見る。
「あぁ。疲弊しきっているが、命に別状はない。」
「よかった…」
麦わら屋の無事を確認し、
キツネ屋も安堵の表情を浮かべたが
すぐに立ち上がった。
「どこ行くんだ。」
飛んで行こうとしたキツネ屋の腕を掴む。
「ドフラミンゴのところ…、まだ鳥籠は消えてない。」
「…俺も、連れて行け。」
少しの沈黙のあと、キツネ屋は
わかった、と首を縦に振った。
「ドフラミンゴ。」
地面にくたばっているドフラミンゴの横に
膝をつき、しゃがみこんだキツネ屋。
「とどめを刺しに来たのか、てめぇら。よかったな、これで恨みが晴ら、？！…なんのつもりだ…」
キツネ屋が、ドフラミンゴの手を、握った。
「…ありがとう。ここまで私を育ててくれて。」
…？！
「あなたは、私にいろんな事を教えてくれた。この海で生き抜く術を教えてくれた。そのお陰で、私は強くなれた。」
俺は、キツネ屋みてぇにドフラミンゴに
「ありがとう」だなんて死んでも言えない。
でも、俺がファミリーにいた時は
ドフラミンゴも他の幹部たちも、
惜しげもなく俺に全てを教えてくれた。
キツネ屋の言う意味も、俺には理解できた。
「信じてくれるかはわからないけど…私は、今はあなたを恨んでない。」
「何を、馬鹿な。」
「もう、誰も恨んだり、憎んだりしたくないの。だから、お願い。」
キツネ屋がスッとドフラミンゴの首元に手を近づけた。
その手には、細い針が握られている。
「鳥籠を、解除して。」
「フッフッフッ！！お前が俺に感謝？ふざけんな。俺は弱ぇやつが嫌いだからお前を教育したまでだ。つけあがるなよ。お前の言うことを聞く気もねぇ！」
「…！」
「……さよなら、ドフラミンゴ。」
キツネ屋がドフラミンゴの首に触れ、
鳥籠が消えた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 148人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
美月(プロフ) - ソンアさん» えぇぇ！！ワノ国もですか！？嬉しいです！(≧ω≦)楽しみにしてます！頑張ってください！ (2021年12月29日 13時) (
レス) id: 7a624771c9 (このIDを非表示/違反報告)
ソンア(プロフ) - 美月さん» 最終回、まだまだ先です！ゾウにワノ国に…まだまだ続きます！！ (2021年12月29日 9時) (レス) id: a90c488cba (このIDを非表示/違反報告)
美月(プロフ) - ソンアさん» レスを押してなかったです。すみません！ (2021年12月29日 7時) (レス) @page42 id: 72295ead35 (このIDを非表示/違反報告)
美月(プロフ) - おはようございます！ええ！嬉しいです( •̥ ˍ •̥ )最終回が近いのかなって思って寂しかったので。楽しいですよ！こんな素敵な話！ありがとうございます！おうち時間楽しくて泣きまた見に来ますね！ (2021年12月29日 7時) (レス) @page42 id: 72295ead35 (このIDを非表示/違反報告)
ソンア(プロフ) - 美月さん» すみません！返信したとずっと思っていました、、楽しいと言ってくれる方がいる限り書き続けます！ありがとうございます♡ (2021年12月28日 15時) (レス) id: a90c488cba (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ソンア | 作成日時：2021年11月2日 0時
