巡り巡るはきみのもと5 (ページ49)

今日:15 hit、昨日:7 hit、合計:49,034 hit

-4- ページ49

「じゃあ、お前は…！天竜人だったのか！ドフラミンゴ！！」

「だった。というのなら正解だ。今は違う。血とは何か、運命とは何か。俺ほど数奇な人生を辿っている人間も、そうはいまい。」

「もっと…わかるように教えろ…！」

「残念だ、ロー。酒でも飲みながら、お前と出会うまでの昔話を聞かせてやってもよかったんだが。生憎そんな時間もねぇ。ドレスローザにいる麦わらの一味をなんとかしなきゃなあ。」

……ん？

一瞬、身体にかけられた重力が少し軽くなった。

「どうした。藤虎。」

すぐにそれに気付いたドフラミンゴ。

「いいえなに。ちょっと海のほうで雷鳴が聞こえたもんで…空色はどうですかい？」

「雷…？」

"青空"を見上げるドフラミンゴ。

…確かナミ屋は天候を操る女……

船が来たな。

「ジョーカー、ひとつ言っておくが…それが、シーザーのものだと言った覚えはねぇぞ。」

心臓を見つめるドフラミンゴ。

グッとその手に力を入れた。

「ゔあああああ！！！」

聞こえたのは、海兵の叫び声だ。

「部下の叫び声…！何をする！天夜叉の…！」

「ROOM！！！」

声がした方に、藤虎の意識が向いた瞬間

「しっかり重力かけときな、藤虎…！俺が逃げるぞ…！！シャンブルズ！」

「クソガキが…！！！！」

すぐにドフラミンゴの糸で攻撃が来るが、
この距離ではすぐには追いつかれない。

シャンブルズをしながら、ビーチへと向かった。