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「キツネ、ずっと船の中にいたのか？」
ドレスローザの街中へ向かいながら、
ハナ屋がキツネ屋に尋ねた。
「うん、探し物してたの。」
「探し物？」
「これよ。」
つけ髭を取り出したキツネ屋
「トラさん、変装するでしょ？」
「いやいや、そんなんじゃ変装になんねーだろ！！」
「ちょうど、欲しいと思ってたとこだ。」
「思ってたのかよ！！！！」
サングラスとつけ髭。これで変装は完璧だ。
「ウソップもつける？」
「つけるかぁ！！！ってか何個持ってんだよ！」
「ふふっ、なんだかルフィとウソップのやりとりを見てるみたいね。」
万歳のようなトークをする
2人を見て、ニコ屋が笑った。
「シーザー、あんたもこれとサングラスね」
「いでっ」
キツネ屋が雑にシーザーに変装グッズをつける。
「ロビンさんもつける？」
「私は帽子で十分よ、ありがとう。」
「じゃあ私がつけようかな！付けてみたかったんだよ〜」
面の上につけ髭を付けたキツネ屋。
「そんなの逆に目立つだろうが！お前〜、今から七武海がいるとこに行くってのに、よく呑気でいられるな！」
……本当に、そうなのだろうか。
キツネ屋は、昨日、傷のことを聞いても
あまり気にしていない様子だし
今も、特別気にしているようには見えない。
でも…
キツネ屋にとってドフラミンゴは2年前、
文字通り"首を取られそうに"なった相手。
そんな相手に今から喧嘩売りに行くんだ。
「キツ…「「？！！！」」
キツネ屋に、声をかけようとしたとき、
突然森の向こうから小さな音が聞こえてきた。
「ドフラミンゴか？！！」
「いや…」
人間の足音にしては小さすぎるし、
なんだかガチャガチャと音がする。
だが、確実にこちらに近づいてくる音。
一体、何が……
「「…え？！！！」」
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作者名：ソンア | 作成日時：2021年4月2日 20時
