巡り巡るはきみのもと5 (ページ33)

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「ほお！これがサンドイッチ！うまい！」

「うまいでござる！！」

食堂で、黒足屋の飯を頬張りながら
錦えもんとモモの助が口々に言う。

「そういえば、昨旅の途中で仲間と離れたって昨日言ってたけど、詳しく聞いてもいい？」

そんな2人の向かいに座るキツネ屋。

錦えもんとモモの助に尋ねた。

「拙者たちが何故追われていたかは話せん。しかし元々はゾウという国を目指して海へでた。」

「…ゾウ？」

「ん？！ロー殿、存じておるのか？」

存じてるも何も…

「何から何まで奇遇だが、シーザーを引き渡し、スマイルの工場を壊したら次はゾウを目指すつもりだ。」

「まことかそれは！」

「あぁ、俺の仲間がすでにそこにいる。」

「えっ、みんな生きてるの？！」

「よかったあ、」と溜息を吐くキツネ屋。

「てっきり、誰もいないし何も言わないから…」

キツネ屋の中でベポたちは
死んだことになってたのか……

なんか、不憫だ。

「なっ、ならば！そこまで拙者たちも同行するわけには！」

「いいぞー！！じゃあそこに寄ってからワノ国へ行こう！」

「…おい！」

俺の返事の前に、麦わら屋が即答した。

「あー！！ありがたい！！！」

机に刺さる勢いで頭を下げた錦えもん。

「ルフィ殿！何から何まで、かたじけのうござる！」

「ござる！」

「へへっ、いいからいいから！なっ。トラ男？」

「…」

なんも言えねぇ…