向かえ！ ドレスローザ-1- ページ29
-翌朝
「おい！！ロー！！起きろ！！！！」
……？
頭上から、怒鳴り声がして目が覚めた。
朝からうるせぇな…
「お前、なんでこんなところでキツネちゃんと寝てんだよ！！」
横でスヤスヤと寝ているキツネ屋。
話している間に寝てしまったらしい。
そういや、空島から青海へ降りる時も
同じように話してて寝てたことあったな。
「仲良しですね〜ヨホホ。」
「仲良しで済むかあ！！てめぇ、キツネちゃんに変なことしてねぇだろうなあ？！」
「話してただけだ。」
お前はキツネ屋の保護者か。
「にしても、キツネ、ぜんっぜん起きねぇなあ！」
キツネ屋の肩をツンツンとつつく麦わら屋。
「お前も肉がねぇと起きねぇだろうが。」
と、黒足屋が悪態をつく。
「どーやったら起きんだあ？」
「さあ…」
「おーい、キツネー！起き、うわっ！！あちっ！」
麦わら屋が、キツネ屋の面に触れた瞬間
キツネ屋が飛び起き、手に炎を纏った。
その素早さに、麦わら屋含め全員が
目を丸くした。
「あっ、ご！ごめん！！つい！」
すぐに炎を消したキツネ屋。
そういえば、ポーラータングに落ちてきた
あの日も面に触れられそうになった瞬間
キツネ屋は同じような行動をしてた。
キツネ屋の瞬発力は見慣れていたが、
こうやって久しぶりに見ると
改めて…速いな。
「悪気はないの！面に触られると、反射的に動いちゃうというか…」
「すんげぇ！お前、速ぇなあ！！しかも炎も使えんのか？！キツネなのに？！」
麦わら屋は全く気にしていないらしく
目を輝かせてキツネ屋を見た。
「うん！わかんないけど使えるよ！」
「そうか！いいなあ〜エースみたいでかっこいいな！」
「へへ」と照れたように笑ったキツネ屋。
それを聞き、錦えもんが言った。
「キツネ殿、それは妖狐の能力ではなかろうか。」
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作者名：ソンア | 作成日時：2021年4月2日 20時
