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「スマイル…？」
「変な模様のリンゴ、食べた？」
モモの助がハッとした顔をする。
「そ、そうでござる！！空腹に耐えきれず、あの時…変な味のするリンゴを食べた！」
「じゃあやっぱりスマイルを食べちゃったんだね。人造ゾオン系悪魔の実だよ。」
「悪魔の実って作れんのか？！！！」
鼻屋が作業していた手を止め
慌てた様子でキツネ屋に詰め寄る。
「うん、SADっていう薬品をリンゴに染み込ませて作るの。それなりにリスクはあるようだけど…」
「そのスマイルをジョーカーから大量に買い込んでいるのが、カイドウだ。」
「じゃあ、カイドウのところには能力者が大勢いるってことか？！やべぇよそんなの！！」
「だが、もう増えることはない。SADを作れるのは現状、あいつだけなんだ。」
海楼石に繋がれ、すっかりおとなしくなった
シーザーのほうを見る。
全員の視線が自分に向いたので、
何故か頬を赤らめている。
「俺は今回、パンクハザードでSAD工場を壊した。次は、ドレスローザのどこかにあるスマイルの製造工場だ。」
「スマイルの製造工場を壊せば、カイドウとドンキホーテ海賊団の争いが起きる。それが狙いね？」
「でもそんなに上手く行くかしら。」
ニコ屋が言った。
「工場を破壊しようとしても、ドフラミンゴがすぐ私たちを止めようとしてくるわ。」
「問題ない。俺がドフラミンゴを足止めする。」
「それってどういうこと？」
先程、電伝虫で話した内容を伝える。
「明日の朝刊であいつの七武海脱退が報じられていれば、グリーンビットでシーザーの引き渡しを伝える。」
グリーンビットは、 ドレスローザと
橋一本で繋がっている離島のことだ。
「それにしても、七武海を辞めるか四皇と闘うかなんて脅し、よくもやってくれたな？！！」
不安でしょうがないと言った様子で
鼻屋が武器を身にまとい始めた。
「だよね！どっちの選択肢も嫌で確実に、こっち狙ってくるよねって私も思いながら聞いてた！」
「だよね！じゃねぇよキツネ〜！そう思ったなら、どうして止めなかったんだよお！」
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作者名：ソンア | 作成日時：2021年4月2日 20時
