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「そんな！戦力だなんて！俺が守るよキツネちゅわぁん！」
黒足屋がキツネ屋の手を握る。
「…おい、お前、「コラー！サンジくん！離れなさい！！！」
ナミ屋が、黒足屋の耳を引っ張り
キツネ屋から引き剥がす。
「ナミすわぁ〜ん！もしかしてヤキモチ？！大丈夫、俺はナミさん一筋だから心配しないで！」
「んな心配しとらんわ！！もーサンジくん！そういう事じゃないでしょうが！」
…俺、さっき何て言おうとしたんだ…？
「はあ…ごめんねキツネちゃん、サンジくんこんなんで…。そういえば、キツネちゃんっていくつなの？」
「19だよ！」
「えっ、そーなの？！私と一個しか違わないんだ！？キツネ姿が小さかったから、てっきりモモちゃんと同じくらいかと…」
「「モモちゃん？」」
俺と、キツネ屋の声が重なる。
「拙者の息子、モモの助のことでござる。」
俺が昨日斬ったあのサムライが、
ピンクの着物姿の男の子を俺たちに紹介した。
そういや、「モモの助」って言ってたな。
あん時はこの息子を探し回ってたのか…
「お前らはどうしてこの船に？」
「行かねばならぬ島があるのだ。」
「それから海軍の船に乗せてもらえばいいものを。わざわざ海賊船に乗る必要ねぇだろ。」
こいつら、普通に船に乗ってるが
スパイとかじゃないだろうな…？
「拙者たちは大事な旅の途中故、海軍と関わって時間は取られたくないのだ。お主らが目指す島へ行く途中にあるどこかの港で適当に降ろして貰えぬか」
俺はこの船の船長じゃねぇから
なんも言えねぇが、普通なら降ろすだろ…
「麦わら屋、どうすんだ？」
サニー号の先端にあぐらをかいている
麦わら屋に返答を求める。
「おう、いいぞー！」
「…？！」
「それより、ナミ！次はどこの島に行くんだ？」
こいつは、疑うということを知らねぇのか…？
……いやまあ、俺が監視すればいいだけか…
「あ、ちょっと待ってよ」
「次の目的地なら決まっている。」
ログポースに目を向けるナミ屋に声をかける。
「ドレスローザだ。」
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作者名：ソンア | 作成日時：2021年4月2日 20時
