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シャボンディ諸島・あの日-1- ページ31
「え、シャボンディ諸島ってこんな広いの？！」
入手した地図を見てベポが言った。
「これ、今日コーティング屋のところ行けるかな？」
コーティング屋がいるらしい地区は
俺たちが今いる無法地帯と言われる
区画からは遠そうだ。
「行けないことはないが、そんな急ぐ必要もないから今日はそのままここに泊まる。」
「そうだね、もう夕方だし！みんなにも伝えてくるね！」
ベポは、船に残っている
仲間たちのところへ走って行った。
さてと…
ベポが見えなくなったあと、腰を上げる。
まだ、1日は終わってない。
コーティング屋探しよりむしろ、
俺個人にとってはこっちの方が大事だ。
「……キツネ屋？」
仲間たちと離れ、ひとりで
目的の場所へ向かっている途中、
とある店の中にいるキツネ屋が見えた。
「お前、それ…」
その手には、一丁の銃が。
銃の店にどうして…？
「トラさん、どこいくの？」
俺の姿を見るとその銃を置いて
すぐに店の外へ出てきたキツネ屋。
「人間屋だ。」
「え、興味あるの…？」
あからさまに嫌そうな顔。
そりゃあそうだろうな…キツネ屋は特に。
人間屋で人が買われ、飼われるのだから。
「人買いのためじゃねぇよ。あの店を取り仕切ってるやつに興味があるんだ。」
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作者名：ソンア | 作成日時：2020年11月5日 16時
