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「なんでもっと早く言ってくれなかったんですか？！！」
「そうだよ！！！！ほんとに！！！」
それから2日後。
亭主に会いに行こうとホテルを出た時、
ベポとペンギンが突然現れた。
「キツネが戻ってきてないなら、その日の晩にすぐ連絡してくださいよ？！確かに俺たち、この3日間会わなかったですけど！」
「あぁ…」
「ああって、んなテキトーな！」
俺を責めあげるベポとペンギン。
「シャチから聞きました、あのリリアって女が、キツネが男と楽しそうに話してるのを見たんですよね？！」
「あぁ、だから…」
「だから、大ごとじゃないかもって思って俺たちに言わなかったんでしょ？！わかってますよそれくらい！」
…うん、まあその通りだけど。
「俺にとっちゃ、どこの馬の骨ともわからない男といたら、大問題です！！てか、そうじゃなくてもし誘拐とかだったらどうするつもりだったんですか？！」
「そん時は言うつもりだった。」
「いーや、それも信用なりませんね！」
めっちゃ怒るな、ペンギン…
「キャプテンはなんでも一人で解決しようとし過ぎなんですよ！いざとなったらじゃなくて、いざとなる前に相談してくださいっていつも言ってるじゃないですか！」
「……。」
「とにかく、俺もベポもついて行きますからね。」
来るなと言ったところで、
どうせついて来るんだろう。
「…わかったよ。」
こうして、2人を連れて酒場へ向かうと
カウンターに見慣れた顔があった。
「シャチ！」
「どうしたんだお前。おとといはキツネ屋のことは気にして無かったじゃねぇか。」
「いや〜、あんなこと言ってすみません。」
シャチが気まずそうに頭を掻く。
「それが、一昨日また酒場に戻ったんですけどね。キャプテンまだいるかな〜って。そしたらリリアって女に会って、キツネのことも聞いたんですけど」
「あの女、信用ならないですね。」
シャチが真剣な顔で言った。
「なんで？」
ベポの質問に、シャチがドヤ顔で答える。
「俺は、女を見る目だけはあるんだ。」
「振られてばっかなのに？」
「うっ、、！ベポ、、ナチュラルに言葉の暴力…っ！」
シャチが心臓を押さえてカウンターに
額をゴンっとつけたとき、
亭主が、カウンターの奥から出てきた。
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作者名：ソンア | 作成日時：2020年11月5日 16時
