巡り巡るはきみのもと3 (ページ12)

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「リリアのとこは、ジョーカーの1番の傘下だ。2番目にデカイ裏の勢力ってことになる。キツネさんが俺たちのとこから、いなくなったこと知って、何もして来てねぇわけがねぇ。」

男が、キツネ屋に改めて言う。

「フランキーのアニキが明後日には戻ってくる予定だ。アニキがいれば、俺らのところが1番安全なんだ！だから…」

「そっかあ。リリアってマフィアだったのね、」

……あ、この表情は…

「まあ……大丈夫でしょ！」

ニカっと笑ったキツネ屋。

やっぱりな……全然、心配してねぇやつだ。

「…え？大丈夫って、え？さっきの話、聞いてたのか？！！」

驚くフランキー一家の男たち。

「襲われたら、その時はその時！」

「…その時はその時って……」

キツネ屋と結婚すると言っていた男が
拳をギュッと握って突然、大声を上げた。

「キツネさんの身体が、傷付いちまうねぇか！！！」

「……へ？」

唖然とするキツネ屋。と俺たち。

「惚れた女の身体が傷付くなんて、俺には耐えられねぇ！！！」

唖然とするキツネ屋。と俺たち(2回目)