25話 ページ25
ーKyomoto Sideー
材料を一緒に取りにAちゃんの家に行くと、見たことがないケースが椅子の上に置いてあるのが見えた。
これってもしかして。
京「バイオリン？」
「ん？、あ。そうそう。大我くんとなかなか会えなくて暇だったから、年末弾いてたんだよね。」
ていうことは、。
頼んだら弾いてくれる？
京「ちょっと弾いて見せてよ。」
「うーん。、いいよ。ちょっと待ってね。」
そう言うと、ケースを開けてバイオリンを取り出した。
木の艶感。
高そうなバイオリン。
チューニング？綺麗な音。
バイオリンって結構人によって音色が違う気がする。
Aちゃんの音は、優しいいい音だ。
「どんな曲聴きたい？」
うーん。そうだな。Aちゃんなら。
京「カノン、弾ける？」
「カノン、いい曲だよね。弾けるよ。」
柔らかな音色。
伸びがあって、美しくて。
何より楽しそうに弾いてるAちゃんがすごくきれい。
相当うまいけど、これって本当にただの趣味だったんだろうか。
ただの趣味で18年も続ける？
「大我くん？、ごめん。下手くそだった？」
京「あ、違うよ。めちゃくちゃ上手でびっくりしてた。ねえ、本当はコンクールとか色々出てたんじゃない？」
動きが止まった。図星？
「ま、まさか。素人だよ。」
まあいいや。話したいと思うタイミングで話して貰えば。
あ、そうだ。
京「ね、アラジンの曲弾けたりする？」
「ん？あのデュエットみたいな曲？多分弾けると思うよ。友達の結婚式で頼まれて女声パートよ前奏間奏だけなら弾いた気がする。」
お、それなら。
京「ちょっと弾いてみて。」
ーYour Sideー
あれから、2人で時間を忘れるほどやり続けちゃって、気づけば13時に。
ホテルに着いてから、軽くおやつを食べようという話になって、私たちはそれぞれホテルに向かった。
ホテルへのチェックインは別々。
あくまで安全な方法でのお泊まりデート。
それにしても、大我くんにバイオリン弾いてるところを見せることになるとは思わなかったな。
実は、まだ大我くんに話していないことがある。
でも、もう少しだけ内緒にさせて欲しい。。まだ、大我くんに言う勇気がないから。
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なみ - みっちゃまさん» 初めまして！コメントありがとうございます。嬉しいです。移行後も更新頑張ります！ (6月11日 8時) (
レス) id: a63707fe56 (このIDを非表示/違反報告)
みっちゃま(プロフ) - 初めまして！いつも楽しみに読んでます！更新頑張ってくださいね♪ (6月10日 21時) (レス) @page49 id: ae6d093884 (このIDを非表示/違反報告)
なみ - annaさん» 今回はそこまで、影響しません笑。次の章に入ったら伏線回収しますので、少々お待ちください！ (6月10日 20時) (レス) id: 37edce53b2 (このIDを非表示/違反報告)
なみ - annaさん» 流石！お察しの通り、バイオリン関係です。多分もう少しで判明すると思います。 (6月1日 8時) (レス) id: ee5fa7d873 (このIDを非表示/違反報告)
なみ - annaさん» 夢主ちゃんがほとんどテレビを見ないというのが実はヒントだったりします笑。更新頑張ります！ (5月25日 8時) (レス) id: ee5fa7d873 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なみ | 作成日時：2023年5月1日 18時
