03:血の繋がり ページ4
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一通り自己紹介が終わり気づいた時には夕暮れ時になっていた。
夕食はいづみの特製カレーをいただくことになった。
「さぁさぁ、いっぱい食べてね!!」
「今日もカレーか…」
「監督が作る物ならなんでも食べる」
「監督先生のカレー、美味しいスけど…そろそろ違うものが食いたいっス!」
「ははっ明日は俺が作るから。さ、冷めないうちに頂こうか!」
『いただきます』
一口カレーを頬張ると、野菜やお肉の旨みやスパイスの香りがくちのなかいっぱいに広がる。
『ん!すっごく美味しい!』
「本当!?よし、明日もカレーを…」
「おい、まじでやめろ」
「なっ!いいじゃないですか!Aちゃんだって美味しいって言ってるんですし!!」
「お前あのなぁ…はぁ」
こんなやり取りを見ていたら勝手に頬が緩み笑ってしまった。
「ん?どうしたの?」
『笑ってすみません。ただアットホームでいいなって思って』
「今日から…」
『十座?』
隣に座る十座は少し頬を赤くして言った。
「今日からここがAの
『うん、ありがとう』
そんな暖かい雰囲気の中、リビングのドアが開いた。
「うわっ、またカレーかよ。…ん?誰だソイツ?」
「ちょっと!いい雰囲気だったのにポンコツ役者のせいでちょー台無しなんだけど」
「はぁ!?お前な!!」
臣は立ち上がり、2人が口喧嘩になる前に仲裁した。
「まぁ、2人とも落ち着け。天馬腹減ったろ?直ぐに持ってくるよ」
「すみません」
天馬は大人しく幸の隣の席に着いた。
そして、私の顔をじっと見て何かを思い出したのか口を開いた。
「アンタ、どっかで見た事あると思ったら女優の哀川 十希にソックリだな」
左京と支配人はピタリと動きを止め顔を引きつらせていた。
「あーそっかぁ!テンテンナイスー!さっきからずっとあの女優誰だっけ?って考えてたんだよねぇ♪」
「言われてみればすっごいソックリ!」
「こいつ隠し子だったなんてな」
万里のその声に左京の額の皺が一層深くなっていく。
私は水を一口飲み口を開いた。
『哀川十希は、あの
「「「「はっ!?」」」」
「じゃあ、Aちゃんのお父さんと!?」
『いえ、あの
03:血の繋がり
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天ノ弱な月猫(プロフ) - すごくすごく面白いです!気に入りました!更新待ってます! (2018年2月28日 23時) (レス) id: 5bf48274f0 (このIDを非表示/違反報告)
恋雪(プロフ) - とても面白いです!更新頑張ってください!楽しみにいています! (2017年8月12日 1時) (レス) id: f3ffe900f4 (このIDを非表示/違反報告)
一ノ瀬ひな(プロフ) - まやさん» ありがとうございます(^^)更新頻度は遅いと思いますが頑張って更新します!! (2017年8月11日 16時) (レス) id: 46a5d9ba75 (このIDを非表示/違反報告)
まや(プロフ) - 面白かったです!続き楽しみにしてます。更新頑張ってください( ´∀`) (2017年8月10日 21時) (レス) id: d78b0177e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:一ノ瀬ひな | 作成日時:2017年8月9日 18時