検索窓
今日:2 hit、昨日:2 hit、合計:1,694 hit

03:血の繋がり ページ4

.
一通り自己紹介が終わり気づいた時には夕暮れ時になっていた。
夕食はいづみの特製カレーをいただくことになった。

「さぁさぁ、いっぱい食べてね!!」
「今日もカレーか…」
「監督が作る物ならなんでも食べる」
「監督先生のカレー、美味しいスけど…そろそろ違うものが食いたいっス!」
「ははっ明日は俺が作るから。さ、冷めないうちに頂こうか!」
『いただきます』

一口カレーを頬張ると、野菜やお肉の旨みやスパイスの香りがくちのなかいっぱいに広がる。

『ん!すっごく美味しい!』
「本当!?よし、明日もカレーを…」
「おい、まじでやめろ」
「なっ!いいじゃないですか!Aちゃんだって美味しいって言ってるんですし!!」
「お前あのなぁ…はぁ」

こんなやり取りを見ていたら勝手に頬が緩み笑ってしまった。

「ん?どうしたの?」
『笑ってすみません。ただアットホームでいいなって思って』
「今日から…」
『十座?』

隣に座る十座は少し頬を赤くして言った。

「今日からここがAの居場所(いえ)だ」
『うん、ありがとう』

そんな暖かい雰囲気の中、リビングのドアが開いた。

「うわっ、またカレーかよ。…ん?誰だソイツ?」
「ちょっと!いい雰囲気だったのにポンコツ役者のせいでちょー台無しなんだけど」
「はぁ!?お前な!!」

臣は立ち上がり、2人が口喧嘩になる前に仲裁した。

「まぁ、2人とも落ち着け。天馬腹減ったろ?直ぐに持ってくるよ」
「すみません」

天馬は大人しく幸の隣の席に着いた。
そして、私の顔をじっと見て何かを思い出したのか口を開いた。

「アンタ、どっかで見た事あると思ったら女優の哀川 十希にソックリだな」

左京と支配人はピタリと動きを止め顔を引きつらせていた。

「あーそっかぁ!テンテンナイスー!さっきからずっとあの女優誰だっけ?って考えてたんだよねぇ♪」
「言われてみればすっごいソックリ!」
「こいつ隠し子だったなんてな」

万里のその声に左京の額の皺が一層深くなっていく。
私は水を一口飲み口を開いた。

『哀川十希は、あの(ひと)は私の実の母親だよ』
「「「「はっ!?」」」」
「じゃあ、Aちゃんのお父さんと!?」
『いえ、あの(ひと)は知らない誰かと私を作って、元恋人の父に私を押し付けて消えたみたいです。だから、父とは血の繋がりは無いんです』

03:血の繋がり

続く  (更新停止中) お気に入り登録で更新通知を受け取ろう

←02:再会



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (3 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
10人がお気に入り
設定タグ:A3! , 秋組 , カクプリ   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

天ノ弱な月猫(プロフ) - すごくすごく面白いです!気に入りました!更新待ってます! (2018年2月28日 23時) (レス) id: 5bf48274f0 (このIDを非表示/違反報告)
恋雪(プロフ) - とても面白いです!更新頑張ってください!楽しみにいています! (2017年8月12日 1時) (レス) id: f3ffe900f4 (このIDを非表示/違反報告)
一ノ瀬ひな(プロフ) - まやさん» ありがとうございます(^^)更新頻度は遅いと思いますが頑張って更新します!! (2017年8月11日 16時) (レス) id: 46a5d9ba75 (このIDを非表示/違反報告)
まや(プロフ) - 面白かったです!続き楽しみにしてます。更新頑張ってください( ´∀`) (2017年8月10日 21時) (レス) id: d78b0177e8 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:一ノ瀬ひな | 作成日時:2017年8月9日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。