02:再会 ページ3
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あの日から1週間が経とうとしている。
自宅の2DKのアパートの荷物は殆ど片付けられ、今頃業者によってMANKAIカンパニーの寮に運び込まれているだろう。
床には無造作に置かれている小さなダンボールが一つ。この中には父さんの遺品が少量ではあるが詰められている。
あとはこのダンボールだけバイクの荷台にくくり付ければ引越しの準備は完了。
『父さんとの思い出の家なのにね。……寂しいな』
中型のバイクに跨り、左京から伝えられている住所に向かった。
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『ここがMANKAIカンパニーの…』
「A。早かったな」
振り返ると左京が入口で待っていた。
『よく来たって分かったね』
「バイクの音だ。秋紀さんのバイクだろ？」
『うん、そう。あれから免許取って乗ってるんだ』
私は少し錆びたボディを撫でた。そして左京は小さく、そうかと呟き中へ入るよう促した。
中は見た目とは裏腹に清掃がよくいき届いておりとても綺麗だ。
「今日は、数人仕事やら何やらで居ないが一応挨拶しとけ」
そう言って通された部屋には14.5人が集まり賑やかだ。
「あ！この子が新しく入る子ですね！！」
男の中に一人、可愛らしい女性がいた。
「初めまして！MANKAIカンパニーの総監督を務めさせていただいております、いづみです！！女性は私と貴女しか居ないけど頑張りましょう！！」
『はい！よろしくお願いします』
深く頭を下げると腕を掴まれた。
私は慌てて顔を上げると高校に通っていた時、同じクラスだった友人がいた。
「やっぱり…Aか？」
『十座？わー！！！十座だ！久しぶり』
十座は照れ臭そうに視線を逸らし掴んでいた腕を優しく解いた。
「わ、悪ぃ。腕痛くなかったか？」
『平気、平気！気にしないでよ』
「す、すまん」
「兵頭と知り合いか？」
左京は問う。
『うん。十座とは同じクラスで仲良かったの！』
「そうか」
左京がホっとしたような笑を浮かべたのは誰も気付かなかった。
02:再会
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天ノ弱な月猫(プロフ) - すごくすごく面白いです！気に入りました！更新待ってます！ (2018年2月28日 23時) (
レス) id: 5bf48274f0 (このIDを非表示/違反報告)
恋雪(プロフ) - とても面白いです！更新頑張ってください！楽しみにいています！ (2017年8月12日 1時) (レス) id: f3ffe900f4 (このIDを非表示/違反報告)
一ノ瀬ひな(プロフ) - まやさん» ありがとうございます(^^)更新頻度は遅いと思いますが頑張って更新します！！ (2017年8月11日 16時) (レス) id: 46a5d9ba75 (このIDを非表示/違反報告)
まや(プロフ) - 面白かったです！続き楽しみにしてます。更新頑張ってください( ´∀｀) (2017年8月10日 21時) (レス) id: d78b0177e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：一ノ瀬ひな | 作成日時：2017年8月9日 18時
