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第八話 ページ10

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移動中、お互いが気まず過ぎて無言だったから、今のうちに第四話と第六話で言ってたことについて話していくよ。覚えてない人でも戻らなくて大丈夫だからね。

まず、第四話で言ってたこと。鬼灯について考えてみて分かったことだね。

これは、みんなにとっては別に大した事じゃないんだろうけど、僕にとってはとても大切なこと。要約すると、鬼灯との今後の付き合い方なんだけれども…長らく考えてみて、僕はもう流れに身を任せることにしたんだ。

鬼灯にはなんだか初対面の時から嫌われていたみたいだし、僕も咄嗟の時には原作のように悪態しか吐けないから、もう殆ど諦めかけているんだけれど、そうする事にしたんだ。

次に、第六話での今現在困っていることについてだね。

これは、衆合地獄でのことなんだけど、僕が、その…長年に渡って女の子と“飲むだけ”の関係をしているということが色んな人にバレちゃって、さらに酔って記憶がなくなってるから本当に僕が言ったのかわかんないけれど、鬼灯のことが好きだってこともバレちゃったんだ。

「…様!」

さすがにみんな長いこと生きてるだけあって鬼灯に直接伝えるとかはないと思うし、口止めもしたんだけれど、それからは衆合地獄に行くたびににやにやとした目で見られて、揶揄われるっていうことが困っていることかな。

「…澤様!」

えー、全然大した事ないじゃーん!なんて言う人は、是非体験してみてくれ給え。衆合地獄で僕がどんな辱めを受けたか!!

「白澤様!!」

「ん?何、どうしたの急に」

「どうしたもこうしたも無いですよ。ずっと白澤様がぼーっとしてたから」

「あーごめん。ちょっと考え事してた」

「もー、危ないんですからちゃんと周りみて歩いて下さいね?」

「わかってるよママ」

「全く…ほら、もう着きましたよ」

「あれ、ツッコんでくれないんだ?」

「ここ(衆合地獄)でそんな話してたらケツ狙われますよ!」

「えー、ちょっとダーリン。置いていかないでよ」

ガラガラガラ

うん、なんだかんだ言ったけど、桃タローくんと一緒に過ごすのも楽しいし、桃タローくんが独り立ちするまではずっとこうやって過ごしていってもいいのかな。

そう思った時だった。

「…………あ?」

…僕の目の前にケンカ上級者のメンチ切りをしている奴が現れたのは。


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設定タグ:鬼灯の冷徹 , 白澤成り代わり , 男主   
作品ジャンル:アニメ
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フィン - めっちゃ面白くて好きです! (12月3日 20時) (レス) @page16 id: 87fcaa2032 (このIDを非表示/違反報告)
モブのプリン(プロフ) - ヤヴァイこの続き気になりすぎるんだが???とりまお気に入りとーろくしとこ (2021年2月22日 23時) (レス) id: 290b8ce4dc (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 面白いです (2021年2月3日 21時) (レス) id: c3f8edfab8 (このIDを非表示/違反報告)
鋳汚 - 面白かったです!更新はまたされますか?頑張ってください! (2020年11月20日 22時) (レス) id: c043956606 (このIDを非表示/違反報告)
イズキ(プロフ) - めっちゃ面白かったです!更新楽しみにしてます!(≧ω≦) (2020年10月5日 2時) (レス) id: 0ea8b0dbfd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ラヴァン | 作成日時:2020年5月22日 23時

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