第九話 ページ11
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(以下、会話文です。躍動感をお楽しみ下さい。面倒臭いからとかは秘密)
「よし、桃タローくん!隣のお店にしよっか!」
「え、急にどうしたんですか?白澤様」
「さっきの今で鬼灯はキツい!!」
「別にいいじゃないですか。あ、閻魔様、あと二人増えても大丈夫そうですか?」
「桃タローくん!?ここは地獄の集まりっぽいし、隣で二人で飲もうよ!」
「見苦しいですよ白豚さん」
「お前もさりげなく僕を貶すな!」
「先払いらしいのでもうお金払っちゃいましたよ」
「桃タローくんが…ああ、僕の味方は君だけだ」
「えっ、俺ですか!?」
「…」
「桃タローくんにまで冷たくされた今、僕の心の拠り所は唐瓜くんだけだよ!」
「え、俺の名前知ってたんですか」
「もっちろん!!」
「えっと…そこで満面の笑みを見せている白澤様。目の前の獄卒の子がアンタに惚れかかってる上に、さっきから無言の鬼灯さんがとてつもなく怖いオーラ発してるので俺、帰ります」
「やっぱり裏切るのかい!?桃タローくん!!」
「アンタいつの間に酒飲んだんだよ!酒臭いし唐瓜?さんに抱きつくのやめろ!!迷惑してるだろ!!」
「…はぁーい」
「い、いや、俺、は、別に…?」
「唐瓜さん」
「は、はいっ!?」
「明日の仕事、覚悟していて下さい。追加書類百枚です」
「ひぇっ!?鬼だ!!」
「鬼です」
「地獄じゃん…」
「地獄です」
「…鬼灯ぃ、それはちょっと酷いんじゃないの?唐瓜くんは何もしてないじゃん」
「い、いえ、これは…」
「大丈夫だよ唐瓜くん。僕が手伝ってあげるから」
「貴方にお任せできる仕事はないかと思われますが」
「失礼な!鬼灯が現世に行くからって仕事代わりにやってたの僕だからね!!」
「…だとしてもです。はぁ、今夜はお開きですね」
「なぁっ!?鬼灯ぃ!まだ僕との対決は終わってないぞ!!」
「時間です」
「んぐぅ…じゃあ、鬼灯の部屋で飲み直す!…けど、眠いから一旦寝る。運んで」
「…まじですか」
「鬼灯様〜!全員撤収と叫喚地獄の問題解決も出来ましたー!ありがとうございます!!いや〜、現場に行ってなくても的確な指示、流石ですね!」
「ありがとうございます」
「それと…まじですよ」
「…ありがとうございます」
こうして、この日の物語は終わっていった。
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フィン - めっちゃ面白くて好きです! (12月3日 20時) (レス) @page16 id: 87fcaa2032 (このIDを非表示/違反報告)
モブのプリン(プロフ) - ヤヴァイこの続き気になりすぎるんだが???とりまお気に入りとーろくしとこ (2021年2月22日 23時) (レス) id: 290b8ce4dc (このIDを非表示/違反報告)
渡(プロフ) - 面白いです (2021年2月3日 21時) (レス) id: c3f8edfab8 (このIDを非表示/違反報告)
鋳汚 - 面白かったです!更新はまたされますか?頑張ってください! (2020年11月20日 22時) (レス) id: c043956606 (このIDを非表示/違反報告)
イズキ(プロフ) - めっちゃ面白かったです!更新楽しみにしてます!(≧ω≦) (2020年10月5日 2時) (レス) id: 0ea8b0dbfd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ラヴァン | 作成日時:2020年5月22日 23時