・(JN) ページ39
…実習生のコに告白された。
今までにも、うちの中学に来た実習生に思わせぶりな態度を取られたことは何度かあるけど、告白までしてきた子は６年間で初めてかもしれない。
最初のうちからスキンシップがやたら多いなと思ったから、気を持たせないように最低限の関わりしかしないつもりだったんだけど…
二週目が始まったばかりなのに、もう告白してくるなんて。
せめて、実習が終わってからにしなよ…
って、もし自分の担当の子なら叱ってると思う。
実習、ナメてない？
一年間終わるまで告白しなかった僕たちとは大違いだ。
(でも、年末に…いろいろすっ飛ばしてしちゃったけどね)←
そ、そこはその… ｺﾞﾆｮｺﾞﾆｮ///
まっ、とにかく！
パク先生(ナムジュンの彼女)にだけは、迷惑かけないようにしてくれたら…
・
…と願っていたんだけど。
ソンさんはしぶとかった。
静かだったのは、その日と次の日だけ。
僕の行く先、至る所に現れては。
「せ〜んせ♪」
こわっ！！
なんで会うの？！
僕、GPSとか付けられてないよね？！
ただし、ソンさんは何かをするわけじゃない。
僕の行き先に(偶然を装って)現れるだけ。
あまりに酷かったり何かされたら、パク先生や上司に相談するつもりだったけど、そこまででもない。
(パク先生はうっすら気付いたのか、何かあったら言ってねと言ってくれたけど…)
だから、僕が我慢したら済む問題だと思ったんだ。
…でも。
あちこちで会うし、職員室にいるとやってくるから仕事にならない。
↓
放課後、クラブでぎりぎりまで過ごす
↓
仕事を家に持ち帰る
…というわけで、最近家でもあまり落ち着けてない。
体育だから授業のことはそれほどだけど、担任の仕事がね…
だからAちゃんにも電話どころか、このところカトクすら他愛ない挨拶くらいしか出来てないんだ。
そして、金曜の実習最終日。
なるべく二人にならないよう避けていたのに…
昼休み、職員室にいたところに彼女が来た。
「ソクジン先生♪」
他の先生の目もあるから、会議室に二人で入った。
「…今日までだったね。お疲れ様」
期待を持たせないよう、冷静に答えたつもりなのに。
「…はいっ、ソクジン先生がいたから頑張れました！」
うーん… あれ、何か聞き覚えのある台詞だな…
急に愛しいキミのことを思い出して、あぁもうすぐ会えるのかなって思ったら頬が緩んだ。
「…ねぇ先生。
二番目でいいから付き合ってくれませんか？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 27人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Lavandula | 作成日時：2022年8月13日 11時
