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冷蔵庫から、水のペットボトルを
持ってきたソクジンさん。
一口飲むと、私にそれを差し出した。
『飲ませて…オッパ』
「え…えぇ？！」
一瞬、大きな声を出したけど、すぐに意味を理解したのか目つきが変わった。
水を口に含むと、ベッドに座る私に近付いてきた。
ギシッと沈むスプリング。
目を合わせたまま私の肩に手を置くと、顎に手を添えて少し開いた唇に自分のを押しつけてきた。
生温い水が、乾いた喉を落ちていく。
ソクジンさんの舌が私の唇をぺろりと舐めて離れた。
『……はぁ…』
彼は自分の唇を舐めた。色っぽいなぁ…
「…もうちょっと水飲みな。唇、乾いてたよ」
顔を赤くして言うソクジンさんが…可愛い。
うーん、オッパにまた飲ませてもらいたいんだけど…
俯いてペットボトルを差し出されたから、受け取ってごくごくと水を飲んだ。
乾いた体に水が染みわたる。
『はぁ…美味しかった。ありがと』
微笑みかけると
「もぉ〜、飲ませてなんて…僕だけにしてよ？」
真っ赤な顔で睨まれた。
『…心配しなくても…ソクジンさんしか言わないよ』
「全くこの子は……もう我慢するのやめた」
『え？』
「Aちゃんのこと、大切だし…
ちゃんと付き合うことになって大事にしたいから…手ぇ出すの我慢してたのに…もう…我慢できないよ」
『………あたしは』
「うん？」
『好きな人と付き合うんなら…やっぱり…いろいろ…したい、です』
「……///」
「じゃあもう…今日は覚悟してよ？」
『えぇ…私、どうなんの』
「…めちゃくちゃにしてやる」
『え…怖いですよぉ』
「大丈夫だって。痛いことはしないから」
『それは…分かってますけど』
そんな軽口すら、愛おしい。
「…おいで」
ベッドに座ったソクジンさんの膝に跨がるように言われて。
「キスして？」
ちょっと躊躇ったけど、首筋に手を添えて口付けた。
ちゅ、ちゅっ…
最初は軽く、次第に深く、舌を絡ませてお互いを求め合う。
『…ん……はぁ…』
この前は“付き合ってない関係で”だったけど、今回は“付き合ってから初めて”で…
前のでも充分優しかったのに、付き合ったらどうなるんだと密かに妄想してたんだけど(笑)
もう私、このキスだけでとろけそう…
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作者名：Lavandula | 作成日時：2022年8月13日 11時
