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車が動き出して、繁華街の街並みが流れていく。
JN「ん………」
シートにもたれていたソクジン先生が、急に体を起こして膝に肘をつけて頭を抱えるような格好になった。
え、吐きそうとか？
『ソクジンさん、大丈夫ですか？』
(学校の)外で名前を呼ぶ時のお約束で話しかける。
JN「う…気持ち悪い…」
『え…』
バタバタしてたら、前のユンギ先生がヒソヒソ声で“膝枕してやれ”と言ってきた。
膝枕ぁ？ いや、無理よ…
膝枕、という言葉が聞こえたのか、先生は上体をこちらに倒してきた。
『わっ…ちょっと。待って下さい…』
言うも虚しく、私の膝上には…
ソクジン先生の頭が… すっぽりと納まった。
(酔っ払っても)きれいな顔… むしろ赤くて色っぽ…
え、ちょっと… これ… 嬉しいんだけど…←
どうしたらいいの…？
突然の出来事にどうしたら…と先生の顔を見ると、きれいな額に前髪が雑に張り付いていた。
無意識にその前髪を目にかからないように左手で分けていた、その時。
「んぅ…」
先生が寝言か何か言って、その私の手に自分の手を重ねるというか止めようとしたのか…重ねてきた。
『っ……！』
思わず、助手席のユンギ先生を見たけど行き先を説明してるのか、気付いた様子はなさそう。
『…(はー)…』 深呼吸する。
ちょっとおちつこ…(落ち着けるワケないけど)
急にドクドクと鳴りだした心臓がうるさい。
ソクジン先生は重ねた手の甲に指を絡めてぎゅっと握ってきた。
『…っ……』
落ち着いて自分…いや、無理！
さっきから頭の中も騒がしい。
嬉しいけど自分がどうにかなりそうで、先に下りるのは私だから、早く時間が過ぎてほしいような、過ぎてほしくないような、何とも言えない気持ちだった。
…そんな時。
先生がちょっと体を動かして、空いてる右手が私の膝に触れた。体勢を整えたんだろう。触ったんじゃなくて触れただけ、なのに。
…ドクン
ストッキング越しに手の平を感じて、お腹の奥がキュッとなった。
ナニコレ…
「…ボクは…待ってただけ…なのに…」
先生が何か喋りだしたから、そっと耳を近付けた。
「…何で……振られるんだよ…
ボクが…悪かったの？…」
目尻にちょっと涙が溜まってる。
私は無意識に、空いた右手で頭を撫でていた。
『大丈夫…あなたは悪くないよ…』
「ボク…さびしいよ…」
…ぎゅうっ。 胸の奥とお腹の奥が疼く感覚。
…(私が)慰めてあげなきゃ…
どうしてか、そう思った。
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Lavandula(プロフ) - れいんさん» ご報告、ありがとうございます。編集してみましたが、変換出来てるでしょうか？ (2022年7月8日 2時) (
レス) id: a48b55d763 (このIDを非表示/違反報告)
れいん(プロフ) - (名前変換できないみたいです💦) (2022年7月7日 22時) (レス) id: e390563a18 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Lavandula | 作成日時：2022年6月24日 12時
