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遠くで龍の声がした。
「あー。まじかよ」
走りながらユンギが言う
「そもそもどうして俺たちは呼ばれなかったんだ」
目の前で床に呑み込まれていくやつらを見たはずだった。
当然自分らも呼ばれたと思ったが、目を開けても場所は変わっていなかった。
残されたのは、ナムジュンと、ヒョサンと、ユンギ。
「声の数的に、龍が増えたな」
ヒョサンが言う
「あぁ本当に厄介だ。そいつらだけならいいが…契約者は他にもいるだろう？」
ナムジュンが答えた。
「あぁ。ただ龍化に耐えうるのはそんなにいないだろう。それに俺が契約を強制解除したものもいる。」
「…お前そんなことできたのか」
「ふ、お前らがいなくなったあと、色々と大変だったんだぞ。損な役回りだ」
そんな話をしながら角を曲がると、大きな龍が立ちふさがった。
「…いるじゃねぇか」
ユンギが言う
「おっどろいた。君セヒョクだね？」
ヒョサンが言う
龍は大きく震える。
顔を3人の前に出し、大きく息を吐いた。
「だっ、、、だだっ、、、」
小さく聞こえる声。
「！！まだ意識はあるようだ。引っ張り出すぞ」
ナムジュンが龍の頭に飛び乗った。
ヒョサンも同様にし、背中から銃を取り出す。
頭頂部から、星を描くように5か所正確に撃ち抜く。
瞬間、龍は力を失ったかのように倒れ込んだ。
うっすらと見えた手を、ナムジュンが思い切り掴む。
そして大きく引っ張り上げた。
土煙がおき、龍の姿はなくなっていた。
「おい、セヒョク、しっかりしろ」
ヒョサンが声をかける。
うっすらと目を開けるセヒョク。
ヒョサンの姿を確認するなり、目から涙があふれ出た。
「ごめんなさい、僕、みんなを…」
ヒョサンは首を横に振る
「大丈夫だ。お前は俺がちゃんと拾ってやる。もう一度。何度だって。」
セヒョクは大きく泣いた。
ナムジュンとユンギは黙って顔を見合わせる。
「…俺たちこんなところにいる場合じゃないな」
「大切なものを守らないと。」
「せっかくある能力なのに無駄になるよな」
セヒョクはそんな二人を見て、腕をまくりあげる。
そこにあるのは、龍との契約のしるし。
「お前、まさか」
「だって、何かしないと。大丈夫です、自分だって治癒できる。」
セヒョクはそういうと、ヒョサンの制止を無視し、契約のしるしをナイフで切り付けた。
皮膚から赤がぽたぽたと垂れる。
床に落ちた赤いしずくが広がり、4人を呑み込んだ。
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望月碧梨(プロフ) - 続き楽しみです！ (2022年2月5日 16時) (
レス) @page32 id: 40a836d029 (このIDを非表示/違反報告)
ソナ(プロフ) - はじめまして、ソナです。とても面白くて素敵なお話です。いつでも待ってます。 (2019年8月25日 9時) (レス) id: b222874e5c (このIDを非表示/違反報告)
つむぎ - 届いてるかな？大好きなお話です。 (2019年7月28日 15時) (レス) id: 811af0af41 (このIDを非表示/違反報告)
つむぎ - いつでも待ってます！ (2018年9月23日 9時) (レス) id: 811af0af41 (このIDを非表示/違反報告)
つむぎ - この先がきになります！今読み返そうと思ってます。私は、ゆっくり、楽しみにまっていますが、無理はしないでくださいね。 (2018年7月6日 0時) (レス) id: 811af0af41 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：LEA | 作成日時：2017年7月16日 2時
