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眠っていたジミンは、突然、飛び起きる
「大変だ、大変だ、ジョングクたちが、来る…」
その表情は少し嬉しそうで、少し、悲しそうだ
「だめだ、来てしまったらジョングクは死んでしまう…そんなの嫌だよ…！」
その目からはいくつものしずくがこぼれる
ジミンはベッドから降りて、部屋のドアノブを回す
当然鍵がかかっていて開かない。
「開けて！！開けてよ！」
大きな声で叫ぶが、当然、誰も返事はしない
脳内に勢いよく流れてくるたくさんの映像
ジミンにはこれがなんなのかわからない
「あぁ、Aが…」
「ユンギヒョン！危ない！！！」
「ナムジュニヒョン…！！」
「テヒョナ！！逃げて！！」
「ぐっ…！グク！死んじゃいやだよ…！！」
目が回る
そのままフラフラと、壁にぶつかる
「ホソギヒョン…！！！」
はあ、はあ、と肩で息をする
「どうしました？！」
勢いよくドアを開けてセヒョクが飛び込んできた
「セヒョクさん、気持ち悪いんです、なんか、これなんですか…」
前髪が額に張り付くほど汗をかいているジミン。
息は荒く、身体は震えていた
「大丈夫です、落ち着いて」
セヒョクはジミンの背中をさする
そっと目を閉じて、また開ける
ジミンの体を包むように、淡い光が起きる
ゆっくりと落ち着いていくジミンの呼吸
「これ、飲んでください」
落ち着いたジミンにホットミルクを手渡すセヒョク
ジミンは黙って受け取る
ふうふうと、息をかけて冷まし、一口飲む
不思議と気持ちも落ち着いてきた
ジミンが落ち着いたのを確認して、セヒョクは隣に座る
「おそらく、ジミンさんが見たのは、未来です」
「未来…？じゃあ僕の能力ってこれなんですね」
セヒョクは頷いた
「…役に立たない能力だ」
小さくつぶやくジミン
「そんなことはありません。数ある能力の中でもかなり貴重で、稀なんです」
「でも、みんなの役には立てない。」
「守ることができます」
セヒョクはまっすぐにジミンを見つめる
「未来が見えるということは、未来を変えられるってことなんです。ジミンさんの能力は正確には未来を改変するものなんです。最強ともいわれています。」
セヒョクの言葉を聞いて、下を向くジミン
「僕にはそんな…」
「その能力で、仲間を助け、守ることが十分にできると言ってるんです。」
強く言い切るセヒョク
「なんでそこまで…」
「そのために今まで頑張ってきたでしょう」
泣きそうなジミンにセヒョクは優しく微笑んだ
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望月碧梨(プロフ) - 続き楽しみです！ (2022年2月5日 16時) (
レス) @page32 id: 40a836d029 (このIDを非表示/違反報告)
ソナ(プロフ) - はじめまして、ソナです。とても面白くて素敵なお話です。いつでも待ってます。 (2019年8月25日 9時) (レス) id: b222874e5c (このIDを非表示/違反報告)
つむぎ - 届いてるかな？大好きなお話です。 (2019年7月28日 15時) (レス) id: 811af0af41 (このIDを非表示/違反報告)
つむぎ - いつでも待ってます！ (2018年9月23日 9時) (レス) id: 811af0af41 (このIDを非表示/違反報告)
つむぎ - この先がきになります！今読み返そうと思ってます。私は、ゆっくり、楽しみにまっていますが、無理はしないでくださいね。 (2018年7月6日 0時) (レス) id: 811af0af41 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：LEA | 作成日時：2017年7月16日 2時
