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テヒョンが目を瞑ったまま動かない
ソクジンが銃を構えて引き金を引いたまま動かない
銃弾が、テヒョンの眉間の手前で動かない
一つだけ、動く影
その影がそっと、銃弾の軌道を変えた
テヒョンの眉間に向かっていたのを、暗く、カーテンのかかる窓に。
そして、ソクジンの構える銃から、弾をすべて抜く
バラバラと音を立てて地面に落ちる銃弾
あたりを見渡し、もう一つあった銃を、自分の懐にしまう
テヒョンを抱えたところで、ゆっくりと力を緩めた
瞬間、動き出す世界
バリン
と大きな音を立てて窓ガラスが割れた
弾かれたようにそちらを見るソクジンとジフン
「…ヒョン！」
テヒョンが小さく声をあげた
それに気づいたジフンがテヒョンの方を見る
もう、そこには誰もいなかった
「くそ、どこに消えた！」
ソクジンだけはなぜか嬉しそうに、笑っていた
「ソクジン！追え！」
ソクジンは返事をせずに部屋から出て行った
「お、驚いたよ、ヒョン」
風がふく屋上で、テヒョンが言う
ヒョン、と呼ばれた相手は両手を広げて、風を感じている
目を閉じて、深呼吸。
「お前が死ななくてよかったよ」
テヒョンの方を見て、笑って言う
「ありがとう、ホソギヒョン」
「遅くなって悪い」
ホソクが言うと、テヒョンは首を振った
「でも、なんで」
テヒョンが疑問をぶつけると、後ろを指さすホソク
そこには
「(日本人の女の子)？！」
にっこりと微笑む(日本人の女の子)がいた
「待って、なんで浮いてるの」
テヒョンが驚く
(日本人の女の子)はふわふわと宙に浮いていた
「目を見てみろ」
ホソクが言う
言われた通りに瞳を見ると、青緑色
「言ったろ、実験に成功したんだ」
しかし、ホソクの言葉を聞いてゆっくりと首を振る(日本人の女の子)。
「成功じゃ、ないの？」
テヒョンが聞くと、(日本人の女の子)は頷いた
ホソクは悲しそうに眉をさげる
「(日本人の女の子)は言葉を失った。ここに来る前にすでに成功していたのに、本部の実験を重ねられて…」
テヒョンも泣きそうな顔をする
「…だから青緑なんだね」
ふわふわと浮きながらテヒョンの前にいく(日本人の女の子)
ふわりと両手で頬を包む
『な、か、な、い、で』
口の動きだけで伝えた
テヒョンは何度もうなずいた
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望月碧梨(プロフ) - 続き楽しみです！ (2022年2月5日 16時) (
レス) @page32 id: 40a836d029 (このIDを非表示/違反報告)
ソナ(プロフ) - はじめまして、ソナです。とても面白くて素敵なお話です。いつでも待ってます。 (2019年8月25日 9時) (レス) id: b222874e5c (このIDを非表示/違反報告)
つむぎ - 届いてるかな？大好きなお話です。 (2019年7月28日 15時) (レス) id: 811af0af41 (このIDを非表示/違反報告)
つむぎ - いつでも待ってます！ (2018年9月23日 9時) (レス) id: 811af0af41 (このIDを非表示/違反報告)
つむぎ - この先がきになります！今読み返そうと思ってます。私は、ゆっくり、楽しみにまっていますが、無理はしないでくださいね。 (2018年7月6日 0時) (レス) id: 811af0af41 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：LEA | 作成日時：2017年7月16日 2時
