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テヒョンとジョングクは、少しの肌寒さと、朝日のまぶしさで目が覚めた
「ヒョン、おはよ」
「お、おはよ、こんなとこにも朝日が差すんだね」
二人は目を細めて空を見上げた
「なにする、今日」
「ヒョンたち探さないと」
「なんか手がかりあるの」
「ないよ。勘」
「なにそれ…」
ジョングクが軽く頭を抱えた
そのままふたりはあてもなくとりあえず歩き始めた
そこに会話はない。
大通りにでると、嫌でも目に入る数々のモニター。
そこの一つに、自分たちを報道するものを見つけた
自然にそちらに足がむく
『こちら本部前です。本部では、依然、脱走したキムテヒョンの行方を追っています。また逃走中のキムナムジュンも同様に捜索中とのことです。彼らは能力を使います。見つけたら、すぐに警察か、本部に連絡してください』
画面の中の女性が緊張感たっぷりにそういうと、画面にはテヒョンとナムジュンの写真が大きく映し出された。
「あーあ、派手にやられてますね」
ジョングクがにやけながら、テヒョンに言った
テヒョンは、苦笑いをして、その場を去ろうと歩き出した。
「ねえ、お兄さん」
そこへ、誰かに声を掛けられる
「ずいぶん有名人になったみたいだね」
「あ、あの時のひと」
二人が顔をあげると、そこにはユンチョルが立っていた
「何の用」
テヒョンが睨みながら言う
「いや待って待って、別に君たちをどうにかしようと思ってきたんじゃないよ」
「どうしてわかったんですか」
ジョングクが尋ねる
「ドンソンがさ、少し気にしていたから。ヒョノの能力使って少し手繰らせてもらったの。」
「なるほど」
テヒョンがジョングクとユンチョルを交互に見る
「なに、知り合いなの？」
「僕が逃げるの手伝ってくれたんです」
ジョングクがいうと、テヒョンは、へえといってもう一度ユンチョルを見た
「で、何の用できたの」
テヒョンが言う
「ああ、お前たちのヒョンってやつの情報を手に入れたから、知りたいかなって。ドンソンが。」
「そのドンソンって人ずいぶん優しいんだね」
そういうテヒョンの声には少しとげがある。
「どんな情報ですか」
ジョングクが言う
「これ」
ユンチョルは紙を手渡した。
「じゃ、そんなにいられないから。じゃね」
ユンチョルが手を振って二人に背を向けた
「待って」
呼び止めたのはテヒョン。
「なに」
振り返るユンチョル。
「Aは、元気してんの」
テヒョンが聞くと、ユンチョルは薄く笑って去っていった
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作者名：LEA | 作成日時：2017年2月11日 21時
