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どれくらい泣いたのかわからない。
落ち着いたAにヒョノが声をかける
「ジフンさんが呼んでたけど、いけそう?」
「なんでもっと早く言わねぇんだよ、いくぞ」
ほっぺたをたたいて立ち上がるA
「Aちゃんてば、熱いねえ…」
ヒョノがため息をついていった
ジフンの部屋の前に立つ
深呼吸をして扉を開ける
「遅かったな…なにかあったのか」
目を赤くしたAにジフンが尋ねる
「別に。要件は何」
Aはぶっきらぼうにきく
「任務だ。チョン・ジョングクの抹殺」
ジフンは少しにやついていう
Aは少し驚いた顔をしたが、すぐに歪に顔を歪める
「おいおい、それ僕に頼むこと?」
「ふん、お前にできるわけないだろうな」
「じゃあなんで。意味わかんないね」
「できなくてもやるんだよ。お前はチョン・ジョングクを覚えているかもしれないが、彼はお前のことなんか覚えていないぞ。目の当たりにしたんだからわかるだろう。それに、もうお前はここのものだ。私の命令は聞くほかないのだぞ」
ジフンが態度を威圧化させていう
そして、顎で横にいたものに指示をするジフン
Aの前にタブレットを置く
その液晶に浮かび上がるのは、Aの写真
「なに、これ。僕?」
Aの首元、胸元が赤くポイントされている
「この赤く光る部分に常に銃が向けられていると考えろ。裏切るような行為をしたら、お前はすぐに死ぬぞ。」
ジフンがうっすらと笑って言う
Aはそっと自分の首元に手を添わせた
「もしかして僕これ脅されてる?」
片頬をあげていうA。
「まさか、脅してるつもりはない。ただ、君は一度ミスをしている。次はない、ということだけだ。それと、任務を断ることはできない」
Aは少し考える表情を浮かべる
「…よし、じゃあこの任務は断わる!」
そして潔く言った
「は?」
ジフンが眉間のしわを深くさせる
「ほら、早く、僕今断わったよ?」
「どういうつもりだ」
両手を広げて挑発的な目線を向けるAにジフンはいらだちを隠さない。
Aとの距離を詰め、胸ぐらを掴み上げる
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作者名:LEA | 作成日時:2017年2月11日 21時