もし力があったなら2 (ページ45)

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「わかった。行かせることに賛成する。でも一人で行かせるのはやめないか。」
ユンギがいう。
ナムジュンはすぐに納得した様子をみせ
「ではAとテヒョンも行ってもらいますか」
とユンギに笑いかけた。
ユンギは頷いて言った
「お前ら３人ひとまとまりになって本部へ行け。場所は俺が刷り込んどいてやる。内部の情報まで全部な。どうせならおいしそうな情報全部持って帰って来い。でも、忘れるなよ、本部にはお前らよりうんと上手なやつらばっかりだ。そしてそのほとんどが、能力者だってこと忘れるなよ。」

「待ってユンギヒョン。俺達本部の人にはいないことになってるんじゃないの？」
テヒョンが言った
「ま、特別言ってねぇってだけで、とっくにばれてるだろうし、そもそもビョンジュが来ただろ。その時点でもうダダ漏れだろうな。」
ユンギがパソコンに向かおうと席を立った
「ユンギ待って。」
ジンが引き止める
「あ？」
「ご飯の途中でしょ。食べ終わってからにしなさい」
ジンがユンギの皿を指さして言った
ユンギはため息をついた
「はあ、言ってる場合かよ」
「尚更！腹が減ってはなんとやらでしょ」
ジンは目で、座りなさい、と訴える
ユンギはその圧力に負け、もう一度座り直し、食事を再開させた

「やっぱジンヒョンてすげぇ」
テヒョンがにやにやしながらいうと、ジリジリと殺気立った視線がユンギから送られた。
「おかわり！」
Aがいうとジンは機嫌よくAの皿を受け取り、大盛に盛ってやった。
その様子をみたテヒョンが負けじとかきこみ、同じように
「おかわり！」
と皿を出した。
するとAもムキになって食べだした
そんな二人に挟まれているジミンは楽しそうにニコニコと笑っていた。
ジミンの向かいに座るジョングクは少し面白くなさそうな顔をする
マンネ達の様子に満足そうにするジンと、すこし苦笑いするホソク、まったく気づいていないナムジュンとユンギであった。

夕食が終わると、ソファに並んで座るA、テヒョン、ジョングク。
ユンギが目を青くして、３人の記憶に、自分とナムジュンの持つ本部の情報の記憶を移していく。
数分たち、その作業を終えると、疲れた様子のユンギ。
３人はすぐにソファを譲り、ジンが飲み物を出してくる。
「ありがとうヒョン」
ジョングクがいう。
「おう。」
「ジンヒョンもありがとう」
テヒョンがいうとジンは何も言わずに笑顔で頷いた。
そこへナムジュンがきて細かい打ち合わせを行った