もし力があったなら2 (ページ33)

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ビョンジュが帰ったあと、地下では木の机を取り囲んで、会議が行われていた。

「なあ、これからどうなんていくんだ」
ユンギがいう。
「えーユンギヒョンもわからないこと俺たちになんかわかんないよー」
テヒョンが抗議する。
「とりあえずビョンジュはこの家の構造と、ここにいる全員の情報を誰かに報告するんだろう。報告する先が誰かってことだ。」
ナムジュンがいう。
「俺たちを潰して得をするのはだれかっつー話だろ。あいつの様子からすると狙いはジミンってわけじゃなさそうだ。俺たちを調べに来たんだろ。こそこそと。」
「ってことはー。僕たちそれなりに脅威になってるってこと？」
Aがいう。

そこでジョングクが周りをきょろきょろと見渡した。
「あれ、ジミンヒョンは？」
ジョングクがそういうと、テヒョンが慌てて立ち上がって部屋から出て行った。
「…もしかしてテヒョン忘れてた？」
ホソクが苦笑いしていった。
ナムジュンとユンギは深くため息をついた。

「ごめんなージミナ～」
「ひどいよテヒョナ。忘れてたなんて」
ぶーと口を尖らせながらジミンがテヒョンとともに戻ってきた
「お疲れジミン。」
ナムジュンが声をかける。

「じゃ、本題に戻そうぜ。」
ユンギがモニターをつけながら言った
「俺はあいつが入ってきたときから頭の中覗いたが、なぜかなにも見えなかった。なんか…ブロックされている感じだったな…。」
そういいながらペンタブをつかってビョンジュのような人物を描き、その頭から線を引っ張ってブロック？と書き込んだ
「Aは？」
ナムジュンがAに振る。
少し考える表情をしたあと、
「僕も少し不思議な感じはしたよ。嘘考えてる感じ。僕が読み取ったのは、なんでボクがこんなところに来ないといけないんだよっていうくらいかな」
「…それは本心だと思う。」
ホソクがつぶやいた

「ていうかさ、そもそもあのビョンジュって人はどんな役割の人なの？能力はあるの？」
ジョングクが尋ねる
その質問にはナムジュンが答えた。
「ビョンジュは能力を持ってる。人の感情を操る能力だ。今日は使ってない様だったな。しかし、その能力を持っているということは、ここにいる人数を正確に把握できるということでもある。」
「だからジミンを俺の能力で隠させたんだね」
「そうだ。そういうところから考えて、本当に俺たちの内部を探りに来たんだろう。」
「もともとは使い走りだったろ。」
ユンギがホソクを見ながら言った