もし力があったなら2 (ページ19)

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「ばか…」
力なくつぶやくA。
「ねえA、勝手にのぞいて勝手に落ち込まないでよ。ちゃんと僕に話してよ。僕だって自分の言葉でちゃんと伝えたい」
Aは、顔をあげる
涙でぐちゃぐちゃだった
「ジミンの気持ちは読んでない。むやみにお前ン中のぞきたくないから。」
「じゃあなんで」
「僕が感じた。考えた。ただそれだけ」

Aはそういうと袖で涙と鼻水を、ぐい、と拭いた
そして笑う
「ジミン、ごめん」

僕も笑って
「許す」。

二人で笑いあう

「腹減った」
Aがいう
「なんか作ろうか」
僕がいうと嫌そうな顔をするA。
「なんか文句ある？」
「ジミン不器用じゃん。ジンヒョンに頼むわ」
「絶対僕がつくる」

Aは僕の顔をしばらく見つめ、ため息をついた
「ほんと、ジョングクの言うとおりだ。」
そういって立ち上がるA
とっととへやから出てしまう
慌てて追いかける

二人でリビング兼会議室の扉をあけると、ホソクヒョンと目があった
僕たちの様子を見たホソクヒョンは優しく微笑んでくれた

その奥ではジョングクがソファから顔を出していた。
ジョングクは僕の隣にいるAとアイコンタクトをとっていた

「ねえA、ジョングクの言う通りってどういう意味？」
こっそりAに聞くが、
「いわね」
と返されてしまった
僕がふくれていると、
「じゃあ、読んでみろ」
なんていじわるをいうAにちょっと腹が立った

ジンヒョンがなにか作っている
「ヒョン、手伝います」
「ありがとう。じゃあこれ、お皿に盛って、持って行って」
ジンヒョンに言われ、チャーハンをお皿に盛っていく。
一味唐辛子を手に取る
「ジミン？」
ジンヒョンが不思議そうに僕を見る
「これは、Aの」
１つのお皿にたっぷり入れてやる
たくさんかき混ぜる。

テーブルに運ぶ
「はい。これAの」
僕がAの前にお皿を置くと、さんきゅ、なんて笑ってくれる
でも、僕は怒っているんだ。

みんなで食卓を囲む
「いただきまーす」
なんて挨拶をして食べ始める
横目でAを見ると、たくさんかきこんでいる
あーあ、そんなに入れちゃって…

「からっ！！！なにこれ！！！いってぇ！辛すぎていてぇ！！！！」
大きな声がしてしめしめ、とおもいかおを上げる
苦しむAが…と思ったら、テヒョンが苦しんでいた
はっ！としてAを見ると、ばーか、と口パクで言われた

悔しい…
そう思いながらも急いでテヒョンに水を届けた

ジミンとA終わり