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6限の授業が終わり、職員室に向かってる時に空き教室から吉野の声に似た声がして興味本位で向かう。
窓から覗いてみれば、本当に吉野で数人の男子が囲んでいた。
俺は無意識のうちにその扉を開けていた。
「何してるんですか。」
『けんた、せんせ…。』
「さっさと出て行かないと、生徒指導になりますけど。」
この言葉が効いたのか、慌てて走って出て行った。
吉野はネクタイで拘束され、シャツがはだけて白い肌が見える。
ベルトのバックルが外され、チャックが全開になっていた。
「吉野も早く教室戻れよ。」
一人だけ贔屓をするわけには行かないから、声だけを掛けて部屋を出ようとした。
でも、服の裾を引っ張られる。
犯人はもちろん、
「…吉野、離せ。」
『やだ…、行かないで…。』
「はぁ、俺これから職員会議あるんだけど。」
膝立ちで、いつもより弱々し過ぎる声、目には大粒の涙を溜めて、大きな瞳で俺を見つめる。
俺はポケットから携帯を取り出し、同僚で学年主任の山彰に 行けなくなった と連絡した。
「で、何？」
『こわかった…。』
「…そっか。」
ネクタイを外してあげて吉野の隣に座れば、初めて手を握られ肩に頭を預けられる。
涙を流し始めたのか、肩には温かい感覚に鼻を啜る音。
「…泣くな、めんどくさい。」
『だって…あのまま、健太さん以外にされるって思ったら、怖くて…。』
「俺以外に抱かれたことないのかよ。」
『…ぅん。』
「じゃあ、なんで俺には抱かれに来るの。」
『…好き、だから…。』
まあ、予想通りっちゃ予想通りの言葉。
『ダメだって分かってるけど、全部好き…なんです。』
「…だから？」
『…だから、せめて体だけの関係でも続けれたらな、って…。』
いい加減、区切りを付けないと吉、って思って俺は握られてた手を握り返した。
『…、？』
「俺も、吉野と同じ気持ちだから。」
『っじゃあ、！！』
「俺は、吉野が卒業してから言うつもり。」
言いかけた吉野の唇に空いてる手の人差し指で押さえる。
先生と生徒でも想い合うことぐらいはいいでしょ。
「…これからも来ていいから。」
『本当に？』
「俺と付き合うつもりなら、色々覚悟しといた方がいいと思うけど。」
『…？どういうこと？』
「それは付き合ってからのお楽しみ。」
俺なりの愛し方で愛してあげるから。
(fin.)
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ゆあらむ(プロフ) - 初めまして！！劉さんの作品を見てよくニヤニヤしてます＾＾質問なんですけどキャップと蓋ってまだ読めないですか？？ (2021年8月30日 14時) (
レス) id: 7eac3bd8d7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりか(プロフ) - 名前変換をできるようにしていただけませんか？ (2021年3月5日 3時) (レス) id: ce3588ab80 (このIDを非表示/違反報告)
劉(プロフ) - どーるさん» リクエストありがとうございました。移行先の方で更新させていただきましたので、ご覧いただけるとありがたいです。 (2021年2月13日 0時) (レス) id: 105e717381 (このIDを非表示/違反報告)
どーる(プロフ) - まこいつの家族のため？いいえ、自分のために出てくる今までご主人様にしてもらったことをお話にしてほしいです！ (2021年1月20日 22時) (レス) id: 5dc0318c4b (このIDを非表示/違反報告)
劉(プロフ) - 亜莉沙さん» リクエストありがとうございました。移行先に方で更新させていただきましたので、ご覧頂けると有難いです。 (2021年1月20日 20時) (レス) id: 105e717381 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：劉 | 作成日時：2020年12月23日 17時
