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『ん…、どこ、ここ…。』
目が覚めた時、薄暗くて冷たそうな壁と床、そして何故か僕は全裸で手首を頭上に固定されたまま、ふかふかのベットに座らされていた。
『…壱馬の家にいたはずだよね…？』
「そうやで？なんならここも俺ん家やから。」
一つだけ吊らされてる丸い電球の影になって見えなかったけど、壱馬が一歩ずつ僕の方に歩いてくる。
『…壱馬？どうしたの？目が赤くなってるよ？』
「あぁ、これが俺のほんまの姿やで？」
『本当の、姿…？』
「吸血鬼、って知ってるやろ？俺はそれやねん。」
壱馬が吸血鬼、？
考えながら壱馬の目をじっと見る。
確かに直射日光は嫌がってたし、ニンニク料理も好きじゃなかった気がする。
…でも、僕があげた十字架のピアスとかネックレスはしてたのに。
「なんで俺がほくの事こうしたと思う？」
『…なんで？』
「ほくは稀血って言って数百万人に一人の珍しい血持ってんねん。やから、ほくの血俺にくれへん？」
ギシッ、とベットのスプリングが鳴って僕の太腿に壱馬が跨って、僕を赤く染まった鋭い目付きで見下ろしてくる。
僕は “壱馬に支配されてるみたい” と変な想像をしてしまって、お腹の奥が疼いた。
「どうする？ほく。」
『…壱馬は、僕のこと、どうしたいの…？』
「俺だけのモンにして、他の奴らの目に入らんように此処に監禁する。」
『…それは、壱馬とずっと一緒、ってこと…？』
「そう。吸われた側も俺が死ぬまでずっと一緒に生きれんねん。」
ずっとずっと好きだった僕が壱馬は、僕をただの食糧としか思ってなかったことには哀しかった。
でも、ただの食糧でも僕を求めてくれてるだけでも嬉しい気持ちが勝った。
『…、いいよ。壱馬に僕の血、あげる…。』
「ほんま？！ふふっ、ありがとう。」
初めて見た顔を綻ばせてニッコニコの笑顔になった壱馬を見て、改めて好きだなぁと気持ちが溢れる。
「…あの、さ、早速やねんけど…。」
『…いいよ、壱馬が飲みたいだけ飲んで？』
「…ごめん、負担はかけへんから。」
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ゆあらむ(プロフ) - 初めまして！！劉さんの作品を見てよくニヤニヤしてます＾＾質問なんですけどキャップと蓋ってまだ読めないですか？？ (2021年8月30日 14時) (
レス) id: 7eac3bd8d7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりか(プロフ) - 名前変換をできるようにしていただけませんか？ (2021年3月5日 3時) (レス) id: ce3588ab80 (このIDを非表示/違反報告)
劉(プロフ) - どーるさん» リクエストありがとうございました。移行先の方で更新させていただきましたので、ご覧いただけるとありがたいです。 (2021年2月13日 0時) (レス) id: 105e717381 (このIDを非表示/違反報告)
どーる(プロフ) - まこいつの家族のため？いいえ、自分のために出てくる今までご主人様にしてもらったことをお話にしてほしいです！ (2021年1月20日 22時) (レス) id: 5dc0318c4b (このIDを非表示/違反報告)
劉(プロフ) - 亜莉沙さん» リクエストありがとうございました。移行先に方で更新させていただきましたので、ご覧頂けると有難いです。 (2021年1月20日 20時) (レス) id: 105e717381 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：劉 | 作成日時：2020年12月23日 17時
