家族のため？いいえ、自分のため｜長谷川 × 藤原 ページ11
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俺の家はもともと貧乏で、家族唯一の男だったからたくさん働きに出た。
それでも稼ぎが得れない時は、ホテル街を練り歩いてお金持ちそうな男を捕まえては体を売って金を貰っていた。
ある日、いつも通りホテル街を歩いていると同世代でそこら辺の奴らとは違う金持ちそうな雰囲気に整った顔の人に声を掛けられた。
「…名前は？」
『イツキ。』
「俺に着いて来る？」
『……いいよ、行く。』
逸れないようにか手を繋がれホテル街の出口まで行くと通称リムジンと言う大きな車があって、それに乗り込む。
車が動き出して、男の人を見ると窓の外を見て何か考え事しているみたいで、下手に話しかけれなかった。
「…イツキは何歳？」
『23。』
「俺の一個上か。」
まさか歳下だったとは思わなかったな。
小さい頃から贅沢な生活をしてたんだろうなぁ。
『お兄さん、名前は？』
「…ハセガワマコト。イツキでも知ってるでしょ。」
貧乏な俺でも名前は知っているような御曹司で、テレビが無いから顔は見たことがなかったけど、イケメンだと盛り上がっていた。
『マコトは何でこんな俺を拾ったの？』
「最近、ホテル街で顔の整った奴が男に抱かれまくってる聞いたから会ってみたかった。」
『へぇ、そんな噂流れてるんだ。で、マコトも俺のこと抱きたくなったわけ？』
「抱きたい…、いや、俺だけの従順なネコにしてみたい。」
窓の外を見ていたはずなのに、俺の顔を至近距離で見つめて顎に手を添えられている。
顔を見ればニヤッと片口角を上げて俺を見下してるように思えた。
「どうする？俺だけの従順なネコになるって言うならイツキの家族は一生苦労なく暮らしていけるけど。」
『…分かった。マコトだけの従順なネコになる。』
俺と一緒に働いてる母、家事をしてる姉、俺と三つ子の妹達は働き場が見つからない。
俺以外女だから、働きを得るのは難しいから、俺がマコトのペットになるだけで楽になるならって思って引き受けた。
「いい子。よろしくね、樹。」
ポンポンと人の温かみを感じる手のひらで頭を撫でられ、ちゅっと唇に口付けを落とされた。
これがご主人様と契約を交わした瞬間だった。
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ゆあらむ(プロフ) - 初めまして！！劉さんの作品を見てよくニヤニヤしてます＾＾質問なんですけどキャップと蓋ってまだ読めないですか？？ (2021年8月30日 14時) (
レス) id: 7eac3bd8d7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりか(プロフ) - 名前変換をできるようにしていただけませんか？ (2021年3月5日 3時) (レス) id: ce3588ab80 (このIDを非表示/違反報告)
劉(プロフ) - どーるさん» リクエストありがとうございました。移行先の方で更新させていただきましたので、ご覧いただけるとありがたいです。 (2021年2月13日 0時) (レス) id: 105e717381 (このIDを非表示/違反報告)
どーる(プロフ) - まこいつの家族のため？いいえ、自分のために出てくる今までご主人様にしてもらったことをお話にしてほしいです！ (2021年1月20日 22時) (レス) id: 5dc0318c4b (このIDを非表示/違反報告)
劉(プロフ) - 亜莉沙さん» リクエストありがとうございました。移行先に方で更新させていただきましたので、ご覧頂けると有難いです。 (2021年1月20日 20時) (レス) id: 105e717381 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：劉 | 作成日時：2020年12月23日 17時
