【HQ】木兎さんの妹ちゃんは、音駒バレー部のマネージャーです。【音駒】

#80 ページ44

黒「スパイカーと1対1のときは、
基本的に相手の"利き腕の正面"でブロックするといいぞ」

灰「おおーっ」

昨日の約束通り、今夜も昨日と同じメンバーで
3対3をやり続けています。

月「…あの、僕ら試合になったら敵同士ですよね
どうしてアドバイスまでしてくれるんですか…？」


黒「ボクが親切なのはいつものことです」

月日「「………」」

うわあ、蛍くんも翔陽くんもものすごく困惑顔してる。
そりゃそうだよね。胡散臭いよね。

黒「何もそんな目で見なくても…」

『…ふっ』

黒「うん、笑ってもらえたほうがまだいいわ」

あ、この反応で正解だったのか。
ていうか他校の先輩にはツッコミしづらいでしょ！

『クロさん、あんまり1年生を困らせないであげてください』

黒「え、今困ってたのか…？


…"ゴミ捨て場の決戦"ってやつをさ、何とか実現したいんだよね」

月日「「 ！ 」」

黒「うちの監督の念願だし、
それにはお前らにも勝ち上がって来てもらわなきゃなんねえだろ」

『！』
クロさん、そこまで考えてたのか…。

黒「まあ俺の練習でもあるわけだし、
細かいことは気にすんなっつーの」

ツンデレだ。あのクロさんが。

『…ふふっ』

黒「ちよっとAサン！？今のは笑うとこじゃないんですけど！」

『あーいや、笑ってないですよ？』

黒「ったく…

ほれ、練習すんぞ〜」

#81→←#79

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す