深く、堕ちてく【TH】 (ページ2)

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見た目はどちらかと言うとツンとした印象があるが喋ってみると真逆。どこかふわふわとしてる。意外とピュアなのか？いやでも束縛してくる彼氏がいるくらいだ、やることはやってんだろうな。

「ご、ごめんなさい思い出せなくて.....」
「まあそうだろうね」
「えっ？」
「だって初対面だもん」

そう言うと、えっ？あっ、え？と明らかに混乱する彼女。そんな姿でさえ可愛い。もう彼氏とかどうでもいいからさ早く俺のモノになんねーかな。あーでももしかしたら既にかなり開発されてるかも？

クソ、もっと早くに出会いたかった。体も俺好みにしたかった。

「え、と、」

戸惑う彼女の腕を掴もうとした、その時だった。

パシン、と振り払われる手。ジンジンと痛む。俺の目の前にはいつの間にか酷く眉間に皺を寄せた男が立っていた。

「グク！」
「お前、誰」

あーなるほど。コイツが噂の彼氏ね。確かにイケメンだ。しかもこの怒りよう、知らない男に大切な彼女が指一本でも触れるのが嫌なんだな～。

うわ、ダル。

「もう二度とここに来るな。もう二度と、俺たちの前に姿を現わすな。このナンパ野郎」

盛大にガンを飛ばし、彼女の手を取って去って行ってしまった。ハ～～ほんとダル。今までの俺なら速攻で諦めて他の女適当に探してただろうけど今回はそうにもいかない。なんせ人生初の一目惚れ。

「テヒョン諦めな～～」
「なんだお前ずっと見てたの」
「うん、もちろん」

ニヤリと笑うソラの手を握る。今日はとりあえずコイツで我慢するか。